レアル退団が噂されるC・ロナウド [写真]=Getty Images
突如飛び出したクリスティアーノ・ロナウドのレアル・マドリード退団希望説に、サッカー界は大きく揺れている。
彼は昨年末にレアル・マドリードと新たに5年契約を結んだばかりだった。一体何が起きているのか…。
ここでは、スペイン紙『アス』や大手メディア『BBC』が伝えていた話をまとめてみる。
それによれば、C・ロナウドはマドリードを去るという決断を数カ月前に下していたという。自らの扱いや脱税を巡る問題についての法的判断に不満を抱いていたことが理由のようだ。
また、スペインの税務当局を欺こうとしたことは一度たりともなく、財務のアドバイザーや弁護士に対しては顧客と取引する際には常に法令を順守するよう命じていたと、C・ロナウドは側近に明かしたそうだ。それに対し、法的アドバイザーは肖像権に関する課税が変わっただけの問題だと説明していたというが、C・ロナウドは巻き起こった批判の嵐に怒りを覚えていたとのこと。
そういった状況にあるなか、代理人のジョルジュ・メンデス氏は同選手に対して、チャンピオンズリーグ(CL)決勝が終わるまでは何も語るなと説得していたそう。
一方のレアル・マドリードはこのような状況をすべて理解しており、コンフェデレーションズカップ後に休暇をとったC・ロナウドが落ち着きを取り戻してくれることを願っているようだ。
確かに、彼が退団をほのめかしたのはこれが初めてのことではない。2012年にも「僕は悲しい。クラブはその理由を知っている」と発言したことで、パニックが起きたことがあった。
そして、今回も自らの不満を暴露するためにメディアの力を用いたとも伝えられている。
16日の夜、C・ロナウドの側近たちはスペインの全新聞社に電話をかけ、母国ポルトガルメディア『A Bola』が報じたトップニュースについて知らせたという。
『A Bola』が金曜日に発行した紙面のトップは、「C・ロナウドはスペインを去りたがっている」というものだった。
どうやら今回もまた権力闘争のような側面があり、前回と同じ結果に落ち着く可能性もあるとのこと。それは、脱税を巡るスキャンダルに起因するダメージを埋め合わせるような新契約のオファーだという。
とはいえ、C・ロナウドはレアル・マドリードに対して完全なる忠誠心を感じてはおらず、時折起こるサポーターからのブーイングについても常々、不満を口にしてきた。
それでも、32歳の彼はまだまだやれると信じており、レアル・マドリード以上のクラブはどこにも存在しないということも分かっているという。むしろ、だからこそ彼は行き詰まってしまっているとされている。
つまり、レアル・マドリード以上の場所はないと分かってはいるものの、ブーイングや脱税スキャンダルで批判されていることに不満を感じており、それがここにきて噴出した形なのだろうか。そうであれば、すったもんだの末に残留…という可能性もありそうだ。
(記事提供:Qoly)
By Qoly