バルセロナ移籍が間近だったベッカム [写真]=Getty Images
バルセロナは元々、元ブラジル代表MFロナウジーニョではなく元イングランド代表MFデイヴィッド・ベッカム氏を獲得するつもりで、実際に獲得目前まで迫っていたようだ。23日にスペイン紙『マルカ』が伝えている。
同紙のインタビューに応じた元バルセロナ会長ジョアン・ラポルタ氏は「ベッカム、ロナウジーニョ、(元フランス代表ティエリ・)アンリのどれを取るかというところだった」と振り返った。
2003年にレアル・マドリードへと移籍したベッカムだが、当時在籍していたマンチェスター・Uはバルセロナに移籍させるつもりがあったようだ。
「もし私が会長選挙に勝ったらベッカムを売ると言ってきた。当時、私にはまだ移籍に関する権限がなかったからね。しかし結局は我々をだしにレアル・マドリードへ売った。クラブ幹部と(ロンドンの)ヒースロー空港で会って、我々にベッカムを売るという合意にもサインしていたのだが」
「ベッカム本人とは合意できなかった。我々が出向いて交渉をし、彼は考えておくよと答えた。しかし待てど暮らせど返答はなく、代わりにロナウジーニョ獲得を決めたんだ」
その後ロナウジーニョはバルセロナに1992年以来となるチャンピオンズリーグ優勝をもたらすなど、無冠が続いた暗黒期を終わらせる大活躍を見せた。結果としてベッカムの獲得失敗はバルセロナにとって幸運だったのかもしれない。
By サッカーキング編集部
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