欧州強豪チームがプレシーズンマッチを行い、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグの予備予選がすでに始まるなど新シーズンの本格的な幕開けまで約1カ月を切った。昨シーズン、彗星のように現れブレイクを果たした驚異の18歳、フランス代表FWキリアン・ムバペのように、新しいシーズンはどんな若手が現れるのかと期待を抱いている人も少なくない。スペイン紙『マルカ』が1月に「2017年に見るべき10人のヤングスター」と題し、日本ではまだ無名かもしれないスペイン期待の10代選手を特集している。
■ペペル(レバンテ)
1998年生まれの18歳。ペペルは所属するレバンテでクラブ史上最年少トップチームデビューを飾った逸材だ。17歳と4カ月の時にリーガデビューし、ゲームを読む戦術眼に優れるMF。現在は下部組織に籍を置いているが、近いうちに正式にトップチーム登録されるだろう。
■マヌ・ガルシア(マンチェスター・C)
1998年生まれの19歳。昨シーズン前半はマンチェスター・Cからレンタル移籍で加入したアラベスで、後半はオランダのブレダでプレーした。サイドでも中央でも機能するMFで、マヌエル・ペジェグリーニ監督時代にはマンチェスター・Cでトップチームデビューも飾った。もう何年かの武者修行は避けられないだろうが、彼の才能とテクニックに疑いの余地はない。
■カルレス・アレニャ(バルセロナ)
1998年生まれの19歳。この世代で最も成長著しいプレーヤーと言えるだろう。すでにバルセロナのトップチームデビューを済ませただけでなく昨シーズンのコパ・デル・レイ、エルクレス戦ではゴールも決めている。輝かしい未来が待つ“ラ・マシア(バルセロナの下部組織)”の星は23日に行われたインターナショナル・チャンピオンズカップ、ユヴェントス戦でも印象的なプレーを見せた。
■マルク・ククレジャ(バルセロナ)
1998年生まれの19歳。カタルーニャ出身のDFで、ゲームを読む力、スピード、さらにその特徴的な髪型がバルセロナのレジェンドを思い起こさせる。「ニュー・プジョル」とも呼ばれるククレジャは十分プジョルの後継足り得るし、クラブのコーチ陣も将来を楽観視しているという。
■ヘナロ・ロドリゲス(セビージャ)
1998年生まれの19歳。セビージャの下部組織でプレーするG・ロドリゲスはフィジカルコンタクトに強く、ボールの扱いに長けたDF。UEFAユースリーグやU-19スペイン代表で経験を積んでおり、トップチームデビューまではそう遠くない。
■アレハンドロ・ポソ(セビージャ)
1999年生まれの18歳。17歳と5カ月でスペイン2部史上最年少デビューを飾った逸材で、下部組織のセビージャ・アトレティコでプレーしている。彼のスキルとスピードはヨーロッパのトップクラブから注目を集め、セビージャは生え抜きのヤングスター流出阻止に躍起になっているという。
■ジョルディ・エムボウラ(モナコ)
1999年生まれの18歳。比較は難しいが、このヤングスターは若い頃のティエリ・アンリを思い起こさせる。アンリのように爆発的なスピードとゴールへの嗅覚を持ち、時にどんなDFでも止めることのできない状況を作り出す。今夏にバルセロナからモナコへの移籍が決定した。
Jordi Mboula 😱 Remember the name 👏👏👏#UYL pic.twitter.com/29arJTWEFt
— UEFA Youth League (@UEFAYouthLeague) 2017年2月23日
■マルティン・カルデロン(レアル・マドリード)
1999年生まれの18歳。2013年にセビージャから移籍してきたカルデロンは数年以内にブレイクを果たすであろう注目のMF。ゲームをコントロールするだけでなく、強烈な長距離砲も備えており、相手にとって脅威となるプレーヤーだ。
■ブラヒム・ディアス(マンチェスター・C)
1999年生まれの17歳。昨年9月にマンチェスター・Cとのプロ契約にサインし、ジョゼップ・グアルディオラ監督のもと、リーグカップ、スウォンジー戦でデビューを飾った。本職の攻撃的MFだけでなくウイングやFWにも対応可能。今夏のツアーにもトップチームに帯同し、先日のマンチェスター・ダービーにも出場している。
■マヌ・モルラネス(ビジャレアル)
1999年生まれの18歳。2016年にひざの大ケガに苦しみ、2017年も簡単の年にはならないだろう。しかしこれまでに見せてきたものは、スペインで最も明るい未来のある選手の一人だと納得させるのに十分だった。ケガが完全に癒えた頃にはなぜ彼がこれほどの期待を掛けられているか示してくれるはずだ。すでに昨シーズンのプレシーズンツアーでトップチームに帯同し、シーズン中もトップチームで練習に参加し続けていた。