パリ・サンジェルマンは3日、ブラジル代表FWネイマールの獲得をクラブ公式サイトで発表した。
移籍金は2億2200万ユーロ(約290億円)。昨夏、マンチェスター・Uがフランス代表MFポール・ポグバの獲得時に支払った1億500万ユーロ(約137億円)を上回る史上最高額だが、果たして、どれほど凄い額なのか。3日付のスペイン紙『ラ・バングアルディア』は、かつてのレジェンドプレーヤーたちに支払われた移籍金との比較を行っている。
“神の子”として知られる元アルゼンチン代表MFディエゴ・マラドーナは、1982年にボカ・ジュニオルスからバルセロナに入団。当時支払われた移籍金は12億ペセタ(注:ペセタはスペインの旧通貨)、約720万ユーロだったという。つまり、ネイマールは当時のマラドーナ30人分の価値があるということになる。
1990年には、元イタリア代表FWロベルト・バッジョがフィオレンティーナからユヴェントスへ電撃移籍したことが大きな話題となった。この時支払われた移籍金は、約1000万ユーロ。当時のバッジョ22人分が、現在のネイマールに相当することになる。
21世紀以降に入ると、移籍金の額は急上昇。2000年には、元フランス代表MFジネディーヌ・ジダンがユヴェントスからレアル・マドリードに移籍し、当時の史上最高額となる7500万ユーロが支払われた。それでも、ネイマールの移籍金は3倍の額に当たる。
もちろん、移籍金の高さはその時代を反映したものであり、選手としての価値の優劣は金銭で推し測ることはできない。それでも、ネイマールの今回の移籍金の高さは尋常ではないことが分かるだろう。
(記事/Footmedia)