バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長が、パリ・サンジェルマン(PSG)へ移籍したブラジル代表FWネイマールの行動を批判した。イギリスメディア『BBC』が7日付で報じている。
先日、史上最高金額の移籍金である2億ポンド(約289億円)でPSGに移籍したネイマール。2016年にバルセロナとの契約を延長したにも関わらず、フランスへ移籍したことにサポーターは怒り心頭である。
その怒りはバルセロナの会長まで及んでいる。「彼の行いはベストではない。バルセロナの選手としてふさわしい行動ではなかった」と批判した。
「ネイマールは移籍の噂に関して喋るのをやめていた。でも、先週の水曜日にトレーニングに戻ってきたネイマールは、クラブを去りたいと申し出た。その2日後に移籍は決まったんだ。彼は大きなチャレンジを望み、PSGの野心に惹かれたと言っていたよ」
「私たちは、ネイマールがクラブを去るかもしれないと予想していた。だから10月に結んだ新契約の契約解除金を289億円に増額したんだ。彼の残留に疑いの目が向けられていた時、私たちは彼に残留するように説得していたよ。もし彼が残ってくれていたなら、私たちは特別な選手を慰留できていた。しかし、PSGは契約解除金を満額支払い、ネイマールはフランスへ旅立っていった。新しい選手を獲得しなければ」とも語った。
続けて「彼は4年間クラブの成功の立役者だった。しかし、今は歴史になっている。私たちはあらゆる手を尽くして彼の説得に奔走した。選手、監督、フロントのすべての人間が全力を出していた。でも彼は出て行く決断をしたんだ」とコメント。
最後に「クラブ以上の選手は存在しない。すべての物事には必ず限界がある。(アルゼンチン代表FWリオネル・)メッシの忠誠心は一つの例だ。(スペイン代表MFアンドレス・)イニエスタもそうだろう。もう“MSN”については語りたくない。私たちは今のチームに集中している」と締めくくった。