バルベルデ監督のもと、王座奪還を目指すバルセロナ [写真]=Getty Images
ほんの2年前の夏、バルセロニスタはライバルの失態を笑っていた。バルセロナはMSN(リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマール)というトリデンテの攻撃力を最大限に活かし、チャンピオンズリーグ(CL)、リーガ・エスパニョーラ、コパ・デル・レイの3冠を達成した後に迎えた夏だった。一方、最大のライバルにタイトルを独占されたレアル・マドリードは、当然ながら補強は必須だった。中でも目玉は、マンチェスター・Uのスペイン代表GKダビド・デ・ヘアだった。GKイケル・カシージャスを追い出し、正GKのポストを用意したほどだった。GKケイロル・ナバスのトレードを絡めて進められたオペレーションは移籍市場最終日にレアル・マドリードとマンチェスター・Uの間で合意に至ったが、8月31日24時の提出期限までに書類手続きが間に合わず、失敗に終わった。歴史に残る失態を笑っていたクレだが、まさか2年後にCLを連覇したマドリディスタに自分たちが笑われるとは想像もできなかったに違いない。そう初夏に誰もネイマールが退団するとは考えられなかったように。
2017年夏はバルセロナにとって、失敗だった。CLを連覇し、リーガまでも奪ってしまったレアル・マドリードを追撃しなければならないのに、チームはクレが望むような増強が出来なかった。ネルソン・セメド、ジェラール・デウロフェウ、パウリーニョ、ウスマン・デンベレがやって来たが、ネイマールの喪失感を穴埋めできるクオリティもなければ、華も欠ける。初夏にはマルコ・ヴェラッティ、8月にはフィリペ・コウチーニョ、アンヘル・ディ・マリアと連日地元紙に躍ったが、9月のメンバー表に彼らの名前はない。
失敗の移籍市場を更なるパロディにしたのが、バルトメウ会長ら役員の公のコメントだ。9月3日付のスペイン紙『アス』は、そんな彼らの言動をまとめていた。
「ヴェラッティを私たちはほしいし、彼は来たがっている」(7月8日/会長バルトメウ)
「ネイマールは200パーセント残留する」(7月18日/第3副会長ジョルディ・メストレ)
「コウチーニョは熱くなっている。なぜなら(気温が高い)8月だからだ」(8月7日/スポーツ・マネージャーペップ・セグウラ)
「(契約更新時に)ネイマールの違約金を上げたのは、バルサにとっていい決断だった。もし残っていれば、偉大な選手を保持でき、出て行ったので、大きな収支となった」(8月8日/会長バルトメウ)
「契約は近いが、全てを締結しなければ、私たちは何も言うことは出来ない。コウチーニョが青とエンジのユニフォームを着ることを期待している」(8月16日/スポーツ・マネージャー、ペップ・セグウラ)
「もっと競争力があるチームを持てることを期待している」(8月26日/監督エルネスト・バルベルデ)
「他の契約をまとめることが私の意向であり、それは2人になるかもしれない」(8月28日/スポーツディレクターロベルト・フェルナンデス)
ヴェラッティ、コウチーニョは来ず、ネイマールで手にした収支は上手く活用できず、エルネスト・バルベルデ監督に「もっと競争力があるチーム」は用意されなかった。
移籍市場が閉まった翌日、批評や批判を迅速に最小限に喰い止めようという意図があったのかどうかは分からないが、プロフェッショナル・スポーツディレクターのアルベルト・ソレールとテクニカル・セクレタリーのロベルト・フェルナンデスは会見を開いた。
「2億7000万ユーロ(約352億円)をかけて今日2人(コウチーニョとディ・マリア)の選手の入団を発表していたら、私たちは辞任しなければならなかった」。「クラブの経済的な危険にさらすことは出来なかった」
彼らのコメントをソシオは正論と受け取ったのか。または言い訳と聞き流したのか。
忘れたい夏は終わったが、クレの不安はまだ尽きない。バルセロナの役員たちは口を揃えて「メッシの契約延長は順調だ」と語るが、代理人である父親と弁護士は署名をしているが、当の選手本人はまだサインをしていないと報じられているからだ。対照的にレアル・マドリードは、オイルマネーに対抗するため、チームの将来であるアセンシオの違約金を7億ユーロ(約913億円)に上げるだろうと報道された。
2年後、すっかり立場は逆転している。
文=座間健司
【PR】「U-NEXTサッカーパック」で
ラ・リーガ1部全試合&コパ・デル・レイ独占配信
「U-NEXTサッカーパック」は、U-NEXTが提供するサッカーコンテンツに特化したプラン(月額2,600円・税込)。
「ラ・リーガ1部」を全試合配信するほか、「コパ・デル・レイ」「プレミアリーグ」なども視聴可能だ。
「サッカーパック」単体契約も可能だが、通常の「月額プラン(月額2,189円税込)」の無料トライアル登録&「サッカーパック」契約がとってもおトク。
専用ページから無料トライアルに登録すると、サッカーパックの支払いに利用できる1,200ポイント(1,200円相当)が付与されるため、初月はなんと1,400円(税込)で「サッカーパック」と「月額プラン」をダブルで楽しめる! 月額プランに加入すれば映画・アニメ・ドラマ等が見放題。サッカーもエンタメも楽しみたい方にオススメだ。
- ① 「U-NEXTサッカーパック」はラ・リーガ1部、プレミアリーグを全試合配信!
- ② コパ・デル・レイ、FAカップなども独占配信決定!
- ③ 無料トライアル登録&サッカーパック契約で、初月は1,400円!
【PR】ラ・リーガを楽しむなら
「ABEMA de DAZN」!
「ABEMA de DAZN」は、ABEMAでDAZNスタンダードのコンテンツ(※)が視聴できるプラン。 ラ・リーガはもちろん、セリエAやJリーグなどすべてのDAZNスタンダードコンテンツがABEMAで楽しめる。
月額プランは4,200円(税込)、年間プランなら32,000円(税込)で月あたり2,667円(税込)とお得! アニメ・映画・バラエティーなど、ABEMA無料コンテンツも堪能できるのでお見逃しなく。
※プロ野球、DAZN LINEAR、追加有料コンテンツ(ペイ・パー・ビュー)は対象外。
- ① 「ABEMA de DAZN」の年間プランなら月あたり2,667円(税込)でお得!
- ② ラ・リーガ、セリエA、リーグ・アン、Jリーグなどコンテンツが盛りだくさん!
- ③ コメントしながらのライブ観戦、追っかけ再生、見逃し配信など楽しみ方も充実!
【PR】「DAZN」でお得に
ラ・リーガを堪能しよう!
「DAZN」とは、スポーツファンが好きなスポーツをいつでもどこでも楽しめるスポーツチャンネル。「DAZNスタンダード」ならラ・リーガをはじめ、セリエA、Jリーグ、WEリーグ、国際大会に加えてプロ野球、バスケ、F1、テニス、ゴルフなど幅広いスポーツコンテンツを堪能できる。
支払方法は、①月間プラン:月額4,200円・税込、②年間プラン(一括払い):32,000円・税込(月換算約2,667円・税込)、③年間プラン(月々払い):月額3,200円・税込の3プラン。ご自身の楽しみ方に合わせてチョイスしよう!
- ① ラ・リーガ、セリエAをはじめ様々なスポーツコンテンツが見放題!
- ② 見逃し配信やハイライトはもちろん、オリジナルコンテンツも充実
- ③ 年間プラン一括払いなら、実質1カ月2,700円以下で視聴できる!
【PR】「DMM×DAZNホーダイ」で
ラ・リーガを堪能しよう!
「DMM×DAZNホーダイ」とは、DMMプレミアムとDAZNスタンダードをセットで利用できるプラン。単体契約ならDMMプレミアム月額550円(税込)、DAZNスタンダード月額4,200円(税込)のところ、本プランなら月額3,480円(税込)だからとってもお得です!
- ① 「DMM×DAZNホーダイ」なら単体契約より月額1,270円(税込)も安い!
- ② ラ・リーガをはじめとする様々なスポーツ、アニメ・エンタメが見放題で楽しめる!
- ③ 新規入会月から3カ月間、「DMMポイント」が毎月550ポイントもらえる!
By 座間健司