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“記憶”と“記録”に残る活躍…GKテア・シュテーゲンは最高峰に達した?

2017.11.29

バルセロナでプレーするテア・シュテーゲン [写真]=Pere Punti

 ドイツ代表GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンのデータが、並外れた数値を叩きだしている。今シーズンのリーガ・エスパニョーラとチャンピオンズリーグ(CL)における失点率は、ヨーロッパ全体でもずば抜けて良い成績だ。

 バルセロナの守護神は、世界で最も優秀なGKのひとりに数えられるほどに成長した。リーグ戦とCLを合わせた17試合で、彼が許した失点はわずか5つだけである。

 1試合あたりの失点率は0.29パーセント。この数字について、他のGKの追随を許さず、単独トップだ。2位のスペイン代表ダビド・デ・ヘア(マンチェスター・U)が0.44、3位のスロヴェニア代表ヤン・オブラク(アトレティコ・マドリード)が0.53、5位のフランス代表アルフォンス・アレオラ(パリ・サンジェルマン)が0.55、6位のブラジル代表エデルソン(マンチェスター・シティ)が0.63と続くが、いずれもテア・シュテーゲンとは小さくない差がある。

 きわめて少ない失点率を誇るテア・シュテーゲンにとって、たびたび披露するビッグセーブが、安定感のあるGKというイメージに拍車をかける。最後方に絶対的な守護神が控えていることは、チームメイトに極上の安心感を与えている。第4節のヘタフェ戦では、バルセロナでの100試合出場も達成したテア・シュテーゲン。ただ、この試合で連続無失点記録が450分間で終了している。

 同選手は水曜日に行われたCLのユヴェントス戦でも奮闘。決定的だったのは、アディショナルタイムにアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラのシュートを防いだ場面だ。あのビッグセーブのおかげでバルセロナは勝ち点1を獲得し、グループステージ首位通過を決めている。

 もちろん、今シーズン活躍した場所はトリノだけではない。アラベス戦ではスペイン人FWルベン・ソブリーノのゴールを阻止し、エイバル戦では日本代表FW乾貴士のシュートをはじき返した。この試合では相手と1対1になった場面も制している。さらにジローナ戦とエスパニョール戦、アスレティック・ビルバオ戦でも相手の決定機を体を張って防いだ。

 4シーズン前に1200万ユーロ(約15億6000万円)で獲得したドイツ代表は、過去そのクオリティが問われることもあった。しかし、今では世界屈指のGKにまで成長している。

(記事提供:ムンドデポルティーボ日本語版

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