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サッキ氏、CL強豪対決に言及…PSG連破のレアルは「優雅に葉巻をくわえていた」

2018.03.08

サッキ氏(左)がレアルとPSGのCL決勝T1回戦を振り返った [写真]=Getty Images

 チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦の屈指の好カードと目されながら、終わってみればレアル・マドリードパリ・サンジェルマン(PSG)にあっさり連勝したスペインとフランスの王者対決。多くの専門家がコメントを残す中、かつてミランの指揮官として同大会連覇を達成したアリゴ・サッキ氏か自身の見解を示した。

 2004-05シーズンにはレアル・マドリードのスポーツ・ディレクターを務めた経験を持つサッキ氏。母国イタリア『メディアセット』でのインタビューで、パリ・サンジェルマンが大一番での弱さを露呈した一方、レアル・マドリードが王者の底力を披露した一戦を比喩的に振り返った。

「私はパリ・サンジェルマンが“ご馳走を口に運ぶ姿”を目にするかと思っていた。だが、我々が結局目にしたのはレアル・マドリードが優雅に葉巻をくわえる姿だった」

 パリ・サンジェルマンの組織としての未熟さについては、元ドイツ代表GKのオリヴァー・カーン氏も「トッププレーヤーは買うことができても、メンタリティーは買うことができない」と述べているが、サッキ氏も似たような私見を展開している。

レアル・マドリードが対戦したのは非常に脆い相手だった。パリ・サンジェルマンは単なる選手の寄せ集めだった。プレーという言葉は曖昧で、描写するのが難しいが、両者の対戦ではそこに全ての差があった。アイデアはお金では買えない。何よりも第一にクラブがしっかりしていなければならない」

 パリ・サンジェルマンが期待外れに終わったとはいえ、前人未到の大会3連覇にまた一歩前進したレアル・マドリード。まだベスト8のうち半分しか決定していないものの、ユヴェントス、マンチェスター・C、リヴァプールといった強豪が勝ち上がっており、準々決勝でもヨーロッパを代表するビッグマッチが見られそうだ。

文=北村敦

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