ユーヴェ戦でオーバーヘッドを含む2得点を挙げたC・ロナウド [写真]=Getty Images
3日に行われたチャンピオンズリーグ準々決勝(CL)ファーストレグ、アウェイでユヴェントスに3-0と快勝したレアル・マドリード。強豪との大一番で主役の座を演じたのは、やはりエースのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドだった。
この試合、開始わずか3分で先制点を叩き出すと、64分にはオーバーヘッドを決めて見せたC・ロナウド。これにはイタリア王者のユヴェントスも脱帽のようで、サポーターが2点目の直後に拍手を送れば、主将のイタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンも「彼の価値は(ディエゴ)マラドーナや(リオネル)メッシ、ペレと比較できる」と最高級の賛辞を贈っていた。
当然ながら、各国のメディアも手放しでC・ロナウドを称賛している。スペインでは、レアル・マドリード寄りの『アス』紙が、「貴方はどこの惑星から来たのか?」と驚嘆の声を上げれば、バルセロナ寄りの『ムンド・デポルティーボ』紙も「C・ロナウドがユヴェントスを完全破壊」との見出しを掲げた。
イタリアでも『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙が「ロナウドの神業に全選手が立ち尽くす」と描写すれば、『ラ・レプッブリカ』紙も「スタジアムもクリスティアーノの魔法に拍手」と感嘆した。フランス紙『レキップ』に至っては、漫画の『キャプテン翼』になぞらえて「まさにオリバー・アトム(大空翼の翻訳名)のオーバーヘッド」と称するなど、アニメのようなゴールであることを強調している。
一方、『アス』紙と同じくレアル・マドリード寄りの『マルカ』紙は、オーバーヘッド弾を決めた際のC・ロナウドの驚異的な跳躍力に注目。シュートを放つために“くの字”に曲げた体は141センチメートルの高さまで浮き上がり、ボールを捕らえた右足はゴールマウスの高さ244センチメートルにほぼ匹敵する238センチメートルに達していたとの検証を行った。
この日の2ゴールを加え、今大会9試合で14ゴールと驚異的な得点力を発揮しているC・ロナウド。準決勝進出をほぼ手中に収めた今、本拠地サンティアゴ・ベルナベウで行われるセカンドレグでは、グループステージから10試合連続ゴールという前人未到の記録更新に期待が掛かる。
文=北村敦
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