今季最初のクラシコはバルセロナの本拠地カンプ・ノウで開催される [写真]=Getty Images
バルセロナとレアル・マドリードによる伝統の一戦“エル・クラシコ”の開催がいよいよ今月28日に迫った。180カ国以上で放送され、世界中で6億人以上が視聴するというこの大一番では、これまで数々の名勝負が繰り広げられてきた。果たして今回はどんなドラマが生まれるのか。世界最高レベルのスポーツエンターテイメントを楽しむための3つのポイントを紹介する。
1)メッシ、C・ロナウドに代わるニュースターの誕生は?
長らくレアルをけん引していたクリスティアーノ・ロナウドが今夏にユヴェントスへ電撃移籍。さらに、今月20日に行われたリーガ・エスパニョーラ第9節でバルサのリオネル・メッシが右腕を骨折し、3週間の離脱が決定した。両雄がいない中でクラシコが開催されるのは2007年12月23日以来、実に11年ぶりのことになる。
C・ロナウドだけでなく、メッシまで不在となるのは想定外だが、裏を返せば今回のクラシコで新たなスターが誕生する可能性が高まったと言うこともできる。バルサでは“クラブ史上最高額の男”フィリペ・コウチーニョと、今季好調のウスマン・デンベレに注目。メッシの欠場が決まった今、この2人のパフォーマンスがチームの攻撃を大きく左右するだろう。
対するレアルではギャレス・ベイルのプレーから目が離せない。昨季は敵地カンプ・ノウでのクラシコで起死回生の同点弾をマークし、救世主となった。今回の一戦でも主役級の活躍を見せれば、“新エース”の称号にまた一歩近づくだろう。マルコ・アセンシオやイスコら才能豊かな国産プレーヤーも控えており、クラシコを彩る選手には事欠かない。
2)ポゼッション対ポゼッションのぶつかり合い
サッカーサイト『Whoscored.com』によると、今季のバルサのボール支配率は欧州5大リーグトップの65.4パーセント。対するレアルも64パーセントで3位につけている。パス成功率については、レアルが89.9パーセントで欧州5大リーグ1位、バルセロナも88.9パーセントで3位と高い数値を誇る。
欧州屈指のポゼッションサッカーを展開する2チームが激突すれば、ハイレベルなパス回しが展開されることは必至。ピッチ上にボールは一つしかないのだから、ボールを保持するチームは奪われないように、ボールを保持しないチームは奪い返すためにいろんな策を仕掛けてくるだろう。セルヒオ・ブスケツとイヴァン・ラキティッチに新戦力のアルトゥールを加えたバルサの中盤が地の利を生かしてゲームを支配するのか。それとも、ルカ・モドリッチ、トニ・クロース、カゼミーロの黄金トリオを擁するレアルが巧みな試合運びを見せるのか。中盤の攻防は要注目だ。
3)代表のチームメイト同士が対決
代表のチームメイト同士が“敵”として対峙するのも、クラシコの醍醐味の一つだろう。中盤ではロシア・ワールドカップでクロアチア代表を準優勝に導いたモドリッチとラキティッチ、ブラジル代表でポジション争いを繰り広げるカゼミーロとアルトゥールの直接対決が実現する。もちろん、カゼミーロがコウチーニョのプレーをどう制限するのかも注目ポイントの一つだ。
その他ではクロースとマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンのドイツ代表対決もあるが、最大の見どころはやはりスペイン代表勢のバドルだろう。イスコ、アセンシオ、ダニ・セバージョスら次代のスペインサッカーを担うタレントが、名手ブスケツにどう立ち向かうのか。そして、代表で長年センターバックコンビを組んできたセルヒオ・ラモスとジェラール・ピケの“デュエル”は、90分間で収まるのか。手の内を知り尽くした仲だからこそ生まれる、新たな駆け引きからも目が離せない。
DAZNのエル・クラシコ特別ゲスト解説に中村憲剛選手が登場!
スポーツ・チャンネル「DAZN(ダゾーン)」は、日本時間10月28日(日)23:55(24:15キックオフ)より開催されるラ・リーガ サンタンデール第10節「バルセロナvsレアル・マドリード」(エル・クラシコ)を、DAZNアンバサダー中村憲剛選手(川崎フロンターレ)による特別ゲスト解説で放映する。
■「ラ・リーガ サンタンデール第10節 バルセロナ vs レアル・マドリード」
配信日時:2018年10月28日(日)23:55~
実況:下田恒幸 解説:水沼貴史 特別ゲスト解説:中村憲剛
By Footmedia