クラシコにまつわる様々な記録を紹介 [写真]=Getty Images
12月18日に行われるリーガ・エスパニョーラ第10節延期分では、バルセロナとレアル・マドリードによる“エル・クラシコ”が開催される。
両チームは1902年5月のコパ・デル・レイ(国王杯)準決勝で初めて対戦。バルセロナが3-1の勝利を収めたその試合を含め、242回にわたって激闘を繰り広げてきた。100年以上続いてきた両雄の戦いでは、様々な記録が生まれている。今回はその一部を紹介しよう。
*以下は断りのない限り、公式戦のクラシコにおける記録
最多視聴者数
エル・クラシコはスポーツの枠を超えた一大イベントであり、視聴者数は全世界で6億5000万人を超える。サッカーのクラブ間の試合としては世界No.1だ。スペイン国内でテレビ視聴者数が最も多かった試合は、2011年4月に行われたコパ・デル・レイ決勝。クリスティアーノ・ロナウドが決勝点を挙げたゲームでは、延長戦に1420万人の平均視聴数を記録し、視聴率は73パーセントに達した。
最大得点差勝利
クラシコ史上最も点差が開いた試合は、1943年6月に行われた一戦である。コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)準決勝で対戦すると、カンプ・ノウでの第1戦はバルサが3-0で勝利したにも関わらず、サンティアゴ・ベルナベウでの第2戦はレアルが圧勝。そのスコアは「11-1」だった。
スペイン内戦は集結していたが、その影響が強く残っていたこの時期。「スペイン国王杯」の名を冠した同大会は政治的な意味を強く秘めていた。のちに国際オリンピック委員会の会長となったフアン・アントニオ・サマランチ氏は、独裁者として長期政権を築いたフランシスコ・フランコの一派からバルサ側に対して脅迫があったとして、「バルサの選手たちは何かに脅えながらプレーしていた」と語っている。ただし、決勝に進んだレアルはアスレティック・ビルバオに延長戦の末に敗れて準優勝におわった。
連勝記録
クラシコにおける連勝記録は、レアルが1960年代に達成した7連勝だ。1962年4月から1965年2月まで、3年間にわたって勝利を収め続けた。その間の成績は22得点5失点、全試合で複数得点を記録している。当時のレアルは1960-61シーズンからリーグ5連覇を達成するなど、圧倒的な強さを誇った。
最多勝利選手
リーグ戦におけるクラシコで最も多くの勝利を手にした選手は、レアルOBのパコ・ヘント氏で、通算17勝を挙げた。一方、バルサの最多勝利選手はリオネル・メッシとセルヒオ・ブスケツでそれぞれ14勝をマーク。今回の一戦で記録更新を狙う。
最多スコアラー
クラシコの歴代最多スコアラーはバルサのメッシで、これまでに26ゴールを記録。2シーズン前までレアルに在籍していたC・ロナウドが、同クラブOBのアルフレッド・ディ・ステファノ氏と並ぶ18ゴールを挙げて2位タイとなっている。リーグ戦に限った得点数でも、メッシは最多18ゴールをマーク。2位以下に4ゴール以上の差をつけている。最多出場選手
クラシコで歴代最多出場を誇るのはレアルOBのマヌエル・サンチス氏で、通算43試合に出場。同OBのヘント氏とセルヒオ・ラモス、そしてバルサOBのシャビ・エルナンデス氏が42試合出場で歴代2位タイとなる。S・ラモスは歴代最多出場にリーチがかかっており、今回のクラシコで偉業達成が期待される。最多ハットトリック
リーグ戦のクラシコでハットトリックを複数回達成した選手は、3人しか存在しない。レアルではハイメ・ラスカノ氏とフェレンツ・プスカシュ氏、バルサではメッシただ1人となっている。メッシは2007年3月にカンプ・ノウでクラシコ初得点を含む3ゴールをマーク。また7年後の2014年3月に、敵地サンティアゴ・ベルナベウで2度目のハットトリックを達成した。最多退場選手
クラシコで最も多く退場した選手は、S・ラモスだ。通算5度の退場は、同クラブOBのフェルナンド・イエロ氏を上回って単独トップとなる。なおS・ラモスはリーガ・エスパニョーラの“退場王”としても知られ、通算20回の退場は欧州5大リーグで歴代最多となる。連続得点記録
クラシコの“連続ゴール記録”を持つのは、C・ロナウド。レアルに在籍していた2011-12シーズンのコパ・デル・レイ(国王杯)準々決勝ファーストレグから12-13シーズンのリーガ第7節まで、6試合連続でゴールネットを揺らした。最速ゴール
クラシコ史上最速ゴールを決めたのはレアルのカリム・ベンゼマで、2011年12月に開始22秒で先制点をマーク。同クラブOBのチュス・アロンソが1941年1月のクラシコで成し遂げた開始40秒という記録を70年ぶりに塗り替えた。(記事/Footmedia)
〇伝統の一戦クラシコ バルセロナ vs レアル・マドリード
12/18(水)深夜3:30~ 現地より生中継
〇久保建英のマジョルカや乾貴士のエイバル、ラ・リーガ2部などその他の放送カードはコチラ
By Footmedia