(左から)セティエン監督、バルトメウ会長、アビダルSD [写真]=Getty Images
チャンピオンズリーグ準々決勝でバイエルンに2-8という歴史的大敗を喫したバルセロナ。包括的な変革の必要性が叫ばれる中、ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長は「週明けにいくつかの公式発表がある」とコメントした。指揮官の交代やバルトメウ会長自身の辞任などがうわさされているが、スペイン紙『アス』電子版によると、2人の人物が最初の“犠牲者”になるという。
バルトメウ会長は8月17日に臨時の理事会を招集し、そこでいくつかの決定がなされる予定だという。会長の立場に関しては、任期最後の1年に突入することから辞任を回避し、2021年3月15日に次の会長選挙を行うことを正式決定するという。
一方で、キケ・セティエン監督とエリック・アビダルSDは解任される見込みだ。セティエン監督との契約はあと2年残っているが、クラブ側はすでにセティエン監督の代理人とコンタクトを取り、契約解消に向けた話し合いを進めている。
また、バルセロナではサミュエル・ユムティティの新型コロナウイルス感染が明らかになっているが、アビダルSDは8月11日にユムティティと行動をともにしていたため、濃厚接触者の疑いが発覚。CLバイエルン戦が行われたリスボンではホテルに隔離され、チームとともに飛行機でスペインに戻ることができずに地上移動で帰国した。アビダル自身も陽性と診断された場合は、本人不在の状況で解任が告げられることとなる。
セティエン監督の後任候補にはマウリシオ・ポチェッティーノ、シャビ、ロナルド・クーマン、ガルシア・ピミエンタという4人の名前が挙がっている。
ポチェッティーノはバルトメウ会長を始めバルセロナの首脳陣とは良好な関係を築いており、後任候補の筆頭とされているが、かつて「バルセロナを率いるぐらいなら自分の農場で働く」とコメントするなどバルセロナの監督就任に難色を示したことがあるため、ファンからの反発は必至。クラブ内からも資質を疑問視する声が出ているという。
アル・サッド監督のシャビとオランダ代表監督のクーマンはともにバルセロナのレジェンドだが、シャビはバルトメウ会長の下では監督に就任する意思がなく、クーマンは5月に心臓の手術を受けたばかりで健康面に不安があるため、いずれも現実的ではない。つまり、Bチームを指揮するピミエンタが有力な後任候補となる。
敗戦後、クラブの電話回線はパンク状態だったという。バルトメウ会長は自身の“延命”に必死で、そのために監督とSDの解任を発表するようだが、クラブが解決すべき問題は山積している。バルセロナの将来は、今後数日間の動きに懸かっていると言えるだろう。
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By サッカーキング編集部
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