エメリ監督、欧州最高峰の舞台で再び“ビジャレアル旋風”を巻き起こす「私たちの挑戦」

　ビジャレアルのウナイ・エメリ監督が、22日に行われるチャンピオンズリーグ（CL）ラウンド16ファーストレグ ユヴェントス戦を前に意気込みを示した。21日、クラブ公式サイトが伝えている。

　ヨーロッパリーグ（EL）王者の称号を引っ提げてCLへ挑んだビジャレアル。同大会グループFを3勝1分2敗の2位で通過した同クラブは今冬にトッテナムから期限付き移籍でアルゼンチン代表MFジオヴァニ・ロ・チェルソを獲得。パリ・サンジェルマン（PSG）時代のエメリ監督の教え子でもある同選手の活躍もあり、ラ・リーガ直近4試合無敗のビジャレアルは22日に行われるCLラウンド16ファーストレグでユヴェントスと対戦する。

　まず、エメリ監督は「これは私たちが戦いたい舞台。最高のチーム、最高の選手と対戦したい。それが私たちの挑戦。チームはそれを勝ち取ったからこそ、ここにいる」と欧州最高峰の舞台に言及。また、“エスタディオ・デ・ラ・セラミカ（ビジャレアルの本拠地）”で行われるファーストレグについては「ファンのみんなには、楽しんで、一緒になって、ハードワークし、多くを要求し、競争することをお願いしている。私たちは毎年CLでプレーしているわけではない。出場するときは楽しむ必要がある。ファンと感動を分かち合い、共に大きな力を発揮するために」と胸中を明かした。

　一方、今シーズン開幕直後は躓いたものの、セリエA第26節終了時点で4位につけるユヴェントス。CL・グループHを5勝1敗の首位で通過した同クラブについて、エメリ監督は「ユヴェントスはすべての尊敬に値するチーム。イタリアで最も栄誉あるチームであり、CLで優勝することがどういうことかを知っている」と称賛。続けて「素晴らしい選手が揃っているね。（ドゥシャン・）ヴラホヴィッチは今シーズン18ゴールを挙げている。彼らは非常に有能で、非常にハングリーだ」と警戒を示した。

　最後に、エメリ監督は「目の前にはユヴェントスがいて、彼らは優勝候補。それでも、自分たちのベストのレベルでプレーすれば、突破できるような気がする」と披瀝。さらに「私たちは謙虚で敬意を払っているが、一歩前進し、信じて、パフォーマンスを発揮したいとも思っている。自信を持ってプレーする必要があるんだ。タフな試合になるだろうけど、それが僕らのモチベーションになり、明日を特別な日にする」と準々決勝進出へ意気込みを示した。

　2005－06シーズンにはCL初出場ながらベスト4へ進出したビジャレアル。16年の時を経て、人口約5万人の街のクラブは再び欧州最高峰の舞台で“ビジャレアル旋風”を巻きを起こすことができるのだろうか。