シャビ、引退を決断した“盟友”ピケに賛辞「フットボールの歴史上、最高のCBの1人だ」

　バルセロナを率いるシャビ監督は、アルメリア戦後の現役引退を発表した元スペイン代表DFジェラール・ピケについてコメントした。4日、スペイン紙『マルカ』が報じている。

　3日、自身のSNSで、5日に開催されるアルメリア戦を最後に現役引退することを電撃発表したピケ。今シーズンは開幕からベンチを温める機会が増え、ここまで公式戦9試合の出場にとどまっていた35歳だが、誰もが予期せぬタイミングでの大きな決断となった。

　現在は監督としてバルセロナを率い、現役時代にはクラブと代表でともに黄金時代を築き上げたシャビ監督は、アルメリア戦を前にピケについてコメント。「彼とは何も問題はなかった。プレーを続ければ、成長し続けただろうね。私からは何も不満がないよ」とした上で、同選手のシーズン途中の決断を尊重する姿勢を示した。

「ノスタルジアはもちろんある。だが彼の人生は彼が決めることだ。これから、我々は新たな黄金世代を築いていけばいい。若い選手はたくさんいるからね。そういうふうに、我々に多くの成功をもたらしてくれることを期待している。別れを告げ、キャリアを終える選手や同僚を見るのは、辛く悲しいことだ。だが彼の人生は彼が決めることで、全員に起こることなんだ」

「彼はなりたいようになれるはずだ。その能力、リーダーシップ、そして彼が伝えるパーソナリティがあるからね。能力は有り余っているよ。間違いなくね」

　また、シャビ監督はピケにとってキャリア最後の一戦となるアルメリア戦への意気込みを、このように口にした。

「モチベーションは彼にとって特別なものだろう。最高の形でキャリアを終えたいはずだ。そして彼にはそれがふさわしい。彼のキャリアは並外れたものだったからね。クラブにとって、そして何より彼にとって素晴らしい日になるよう努力するよ。私にとって、彼はこのスポーツの歴史の中でも最高のセンターバックの1人なんだ」

　そして、ピケがバルセロナ史上最高のセンターバックであるかとの質問に対しては、「誰にも敬意は欠きたくない。ミゲリやプジョルもいるからね。でも史上最高のうちの1人であることは間違いないよ」と称賛。フットボール史に名を残す名選手も引き合いに、「ベッケンバウアー、バレージ、ファーディナンド、テリー。ピケは彼らと同じレベルにあると思う。フットボールの歴史上、最高のセンターバックの1人だ。確信を持っているよ」と、数々のタイトルをともに獲得した“盟友”に賛辞を惜しまなかった。