レアルがベンゼマのハットトリックで快勝！　ラ・リーガの得点王争いが熾烈に

　ラ・リーガ第32節が29日に行われ、2位のレアル・マドリードと降格圏まで勝ち点2差の15位アルメリアが対戦した。

　前節、ジローナ相手に4点を奪われて惨敗した昨季王者は、その試合で負傷したMFルカ・モドリッチがメンバー外となった一方で、エースのFWカリム・ベンゼマと守護神のGKティボー・クルトワが戦列に復帰。中盤にはトニ・クロース、オーレリアン・チュアメニ、ダニ・セバージョスが並んだ。対するアルメリアは前節から8選手を入れ替え、次節の最下位エルチェ戦を見据えた。

　レアルは、自陣で守りを固めるアルメリア相手に苦戦を強いられるかと思われたが、試合開始から5分で均衡が崩れる。最終ラインからのフィードボールをヴィニシウス・ジュニオールが左サイドの高い位置で受けると、対峙したDFをかわしてボックス内に侵入。深い位置からゴール前にセンタリングを送り、ファーサイドにフリーで走り込んだベンゼマが左足で合わせた。

　早々に先手を奪ったレアルは17分、カウンターから右サイドでボールを受けたルーカス・バスケスがボックス右のスペースに走り込むロドリゴへパス。ゴールライン際まで侵入したロドリゴは、巧みなボディーコントロールとボールコントロールでDFをかわしてニアサイドのベンゼマへ折り返し、これを再びベンゼマが決めた。

　その後もレアルペースで試合が進むと41分、ボックス右の深い位置をとったバスケスがファウルを受けてPKを獲得。これをベンゼマがゴール右下に決め、前半だけでハットトリックを達成した。ところが前半アディショナルタイム、集中力が切れたところをアルメリアに突かれ、1点を返されてハーフタイムを迎えることになった。

　それでも迎えた後半、47分にゴール正面の位置でパスを受けたロドリゴが前を向いてボックス手前から右足を一閃。強烈なシュートがゴール右上に突き刺さり、レアルが再び3点差に。その後もレアルがゴールに迫り続けたが、アルメリアが61分に相手ボックス内でバックパスを奪うと、右サイドからのクロスにルーカス・ロベルトーネが頭で合わせ、再び2点差とした。

　レアルは最後まで攻撃の手を緩めず責め続けたが、PKの取り消しやオフサイド、2度のポスト直撃もあり5点目は奪えずに試合は終了。今月に入って3度目のハットトリックを達成したベンゼマは、ラ・リーガの得点ランクでも17得点まで数字を伸ばし、トップのロベルト・レヴァンドフスキに暫定ながら1点差と詰め寄った。

　レアルは自ら交代を要求したヴィニシウスが累積警告で次節出場停止となるなか、5月2日に敵地でレアル・ソシエダと、アルメリは最下位に沈むエルチェとの重要な一戦に臨む。

【スコア】
レアル・マドリード　4－2 　アルメリア

【得点者】
1－0　5分　カリム・ベンゼマ（レアル・マドリード）
2－0　17分　カリム・ベンゼマ（レアル・マドリード）
3－0　42分　カリム・ベンゼマ（レアル・マドリード）PK
3－1　45＋1分　ラザロ（アルメリア）
4－1　47分　ロドリゴ（レアル・マドリード）
4－2　61分　ルーカス・ロベルトーネ（アルメリア）