ボノはセビージャ在籍時に2度のEL制覇に大きく貢献 [写真]=Getty Images
セビージャに所属しているモロッコ代表GKボノ(ヤシヌ・ブヌ)が、アル・ヒラルへ完全移籍することとなった。17日、両クラブが発表している。
ラ・リーガでの実績豊富な守護神が、サウジアラビアへ渡る。アル・ヒラル側の発表によると、ボノは2026年6月30日までの3年契約を締結。フランスのパリにある「フォーシーズンズ・ホテル・ジョルジュサンク」にて正式に契約にサインしたとのこと。背番号は「37」に決まった。移籍金は明らかになっていないが、スペインメディア『アス』によると、およそ2000万ユーロ(約32億円)ほどの金額が支払われた模様だ。また、セビージャ側の発表によると、クラブは近い将来ボノの退団セレモニーを実施する予定だという。
ボノは1991年4月5日生まれの現在32歳。カナダのモントリオール出身ながらモロッコのカサブランカで育ち、8歳の頃から地元最大のクラブであるウィダード・カサブランカのアカデミーでプレーした。同クラブでトップチームデビューを飾ると、2012年夏にはジブラルタル海峡を渡り、アトレティコ・マドリードのBチームに到着。その後はレアル・サラゴサとジローナでプレーし、2019年夏にセビージャへレンタル移籍加入した。
加入1年目のラ・リーガではチェコ代表GKトマーシュ・ヴァツリークのバックアッパーに甘んじたものの、ヨーロッパリーグ(EL)では正守護神としてクラブにとって6度目の優勝に大きく貢献。完全移籍に移行した翌シーズンは公式戦通算45試合でゴールマウスを守り、以降はセビージャに欠かせないGKとして活躍した。2021-22シーズンにはサモラ賞(ラ・リーガにおいて1シーズンあたりの平均失点数が最も少なかったGKに贈られる賞)を受賞。これまでにセビージャでは公式戦通算142試合に出場しており、2023-24シーズンもラ・リーガ開幕節のバレンシア戦とUEFAスーパーカップのマンチェスター・C戦でゴールマウスを守っていた。
ボノが加入するアル・ヒラルは、サウジ・プロフェッショナルリーグ(SPL)で18回、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)で4回の優勝を誇る強豪クラブだ。今夏の移籍マーケットで大型補強を敢行。チェルシーからセネガル代表DFカリドゥ・クリバリ、ラツィオからセルビア代表MFセルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチ、ゼニトからブラジル代表FWマルコム、ウルヴァーハンプトンからポルトガル代表MFルベン・ネヴェス、そしてパリ・サンジェルマン(PSG)からブラジル代表FWネイマールを迎え入れている。ボノは今夏に欧州から加入する6人目の新戦力となった。
By サッカーキング編集部
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