今季もアトレティコで全試合に先発しているデ・パウル [写真]＝ムツ カワモリ
サウジ・プロフェッショナルリーグ（SPL）のアル・アハリが、アトレティコ・マドリードに所属しているアルゼンチン代表MFロドリゴ・デ・パウルの獲得に動いている模様だ。スペインメディア『マルカ』が21日に報じている。
アルゼンチン代表の“心臓”としてFIFAワールドカップカタール2022優勝に貢献したデ・パウルは、ディエゴ・シメオネ監督率いるアトレティコ・マドリードでも主力に君臨。加入3年目を迎えた今季も、14日に行われた開幕戦のグラナダ戦、20日に行われた第2節ベティス戦にスタメン出場しており、アトレティコ・マドリードに欠かせない中盤として活躍している。
そんなデ・パウルに、今夏の移籍市場を賑わせているサウジアラビア方面からの熱視線が報じられた。サウジアラビアのアル・アハリが獲得を画策しているようだ。当初、アル・アハリはナポリに所属しているポーランド代表MFピオトル・ジエリンスキの獲得に動いており、加入が決定的と見られていた。しかし、先日には家族の意向もあってオファーを断ったと報じられており、ジエリンスキはナポリとの契約延長に向けて動いているという。
そこで、アル・アハリはターゲットをデ・パウルにシフト。移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、既に3200万ユーロ（約51億円）程度でのオファーが提示されたという。
だが、今回の報道によるとアトレティコ・マドリード側にデ・パウル売却の意思はなさそうだ。クラブとシメオネ監督は、去就が不透明なポルトガル代表FWジョアン・フェリックス、そして出場機会の増加を目的とした若手選手のレンタル移籍を除き、現有戦力をチームに留まらせる方向だという。現時点でアル・アハリからのオファーにも耳を傾けるつもりはなく、8000万ユーロ（約127億円）から9000万ユーロ（約143億円）前後と見られる契約解除金が提示されない限りはデ・パウルの売却には応じない模様だ。
また、デ・パウル自身もサウジアラビア行きに関心は示していないという。たとえ年俸が大幅に改善されたとしても、現時点でアトレティコ・マドリードを離れることは望んでいないと伝えられた。
今夏のマーケットでアル・アハリはヨーロッパから7名の選手を獲得。リヴァプールを退団したブラジル代表FWロベルト・フィルミーノ、チェルシーからセネガル代表GKエドゥアール・メンディ、マンチェスター・シティからアルジェリア代表FWリヤド・マフレズ、ニューカッスルからフランス人FWアラン・サン・マクシマン、バルセロナからコートジボワール代表MFフランク・ケシエ、ローマからブラジル代表DFロジェール・イバニェス、アタランタからトルコ代表DFメリフ・デミラルを迎え入れていた。これらの選手に続いてデ・パウルの獲得も目指しているが、現時点で加入実現の可能性は高くなさそうだ。
By サッカーキング編集部
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