アンチェロッティ監督(右)がカマヴィンガ(左)を左SBで起用した背景に言及 [写真]=Getty Images
レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が、左サイドバックの起用法と10月3日に控えたチャンピオンズリーグ(CL)・グループC第2節ナポリ戦に向けた展望を語った。レアル・マドリードのクラブ公式HPが同監督のコメントを伝えている。
レアル・マドリードにとって直近の公式戦は9月30日に開催されたラ・リーガ第8節のジローナ戦。アウェイで行われた“首位決戦”を制し、レアル・マドリードが首位に再浮上していた。
同試合では、左サイドバック(SB)にフランス代表MFエドゥアルド・カマヴィンガが入った。昨季はフランス人DFフェルランド・メンディが相次ぐ負傷に悩まされたこともあってカマヴィンガが左SBで起用される試合も少なくはなかったが、今夏に左SBを本職とするスペイン代表DFフラン・ガルシアをラージョ・バジェカーノから買い戻したことにより、今季のカマヴィンガは主戦場であるセントラルMFや“ピボーテ”での起用が続いていた。だが、前述の通りジローナ戦ではメンディとF・ガルシアの2名をベンチに置き、今季初めてカマヴィンガを左SBとして起用した。メンディが負傷明けであることや、F・ガルシアの連勤疲労を考慮したなどの理由も推測できる中、アンチェロッティ監督は「カマヴィンガの左SB起用はオプションにすぎない」と断言。本職が左SBの選手を2名抱えた状況でカマヴィンガを左SB起用した背景に言及している。
「彼の素晴らしい点は多くを備えた選手であること。つまり、数多くのポジションを高水準でこなすことのできる選手であるということだ。彼は(左SB起用に)納得している。左SBとしてプレーするのがいいか、ベンチに座るのがいいかと尋ねると、彼は左SBとしてプレーする方を選んでいるからね」
「だが、彼が左SBの1番手かと聞かれれば、もちろんそんなことはない。我々には自信を与えてくれる2名の左SBがいる。フランはここまでよくやっているし、メンディも回復してきている。オプションのカマヴィンガも含めて、このポジションは十分にカバーされている」
また、レアル・マドリードは3日にナポリとの一戦を控えている。ジローナ戦がラ・リーガでの“首位決戦”だとするならば、ナポリ戦も今後のグループCの行方を決める“首位決戦”と称して差し支えないだろう。アンチェロッティ監督自身も「グループステージで最もタフな試合になるだろう」と感じており、「この状況に慣れているとは言いたくないが、それでもこのクラブのエンブレムが重いことは念頭に置かなければならない」と話している。
そして、アンチェロッティ監督にとって、ナポリは2018-19シーズンから翌シーズン途中まで指揮した古巣でもある。初年度はセリエAを2位で終えながら、翌シーズンは前半戦で優勝争いから遠ざかり、11月にクラブ首脳陣から命じられた“緊急合宿”を機に関係が悪化。最終的にこじれた関係は元には戻らず、12月にクラブを去っていた。
アンチェロッティ監督はナポリでの日々を振り返って「ナポリは素晴らしい街で、ポジティブな時間を過ごすことができた」とコメント。一方で“ネガティブな時間”があったことも認めつつ、両者が別々の道を歩んだことは結果的に正解であったと主張した。
「あまり良くないこともあったが、ポジティブな経験をしたことは、今後も永遠に私の記憶に残り続ける。当時出会ったみんなとはとても良い関係を築けているのだからね。だが、今回のように重要な試合の前に過去を振り返るのはは意味がないだろう」
「クラブと監督の関係がうまくいっていない時は、別々の道を歩む方が良い。結果的に私は2年後に世界最高のクラブに戻ってきたし、ナポリも今は最高の時間を過ごせている。だから、ナポリにとっても私にとっても正しい決断だったと思う」
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By サッカーキング編集部
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