バルセロナがレヴァンドフスキ（右）の2発で逆転勝利 [写真]＝Getty Images
ラ・リーガ第13節が12日に行われ、バルセロナとアラベスが対戦した。
今季のバルセロナはラ・リーガ開幕から10試合を7勝3分で終えたが、第11節ではレアル・マドリードとのエル・クラシコを1－2で落とし、今季初黒星を喫した。前節は久保建英を擁するレアル・ソシエダとのアウェイゲームを1－0で制し、前節終了時点でジローナとレアル・マドリードに次ぐ3位に位置している。チャンピオンズリーグ（CL）では開幕3連勝を飾ったが、今月7日に行われたシャフタール戦は0－1で落としており、欧州での嫌な流れを断ち切る一戦としたい。対戦相手のアラベスはここまで3勝3分6敗で現在14位に沈んでいるが、強豪とのアウェイゲームで大金星を飾れるだろうか。
バルセロナはペドリ、イルカイ・ギュンドアン、ロベルト・レヴァンドフスキといった面々がスターティングメンバーに並んだ。一方のアラベスはアンデル・ゲバラやジョン・グリディらが先発に名を連ねている。
バルセロナは現在11戦負けなしと相性の良いアラベスが相手だったが、試合はキックオフからわずか18秒後に意外な形で動く。バルセロナはキックオフからボールを受けたイニゴ・マルティネスが左足で対角フィードを蹴り込むも、ここは跳ね返される。こぼれ球を拾ったギュンドアンがグリディにボールを奪われると、ここからアラベスが速攻へ。ペナルティエリア手前までボールを持ち運んだグリディが左へスルーパスを送ると、ボックス左へ走り込んだハビ・ロペスが中央へ折り返し、最後はサムエル・オモロディオンがダイレクトで合わせる。GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンの股下を射抜き、アラベスが幸先良く先手を取った。
勢い良く試合に入ったアラベスは、13分にも再び決定機を作る。細かくボールを繋ぎながら反撃の隙をうかがうと、13分にはピッチ中央付近で前を向いたルベン・ドゥアルテが右足で斜めのパスを差し込む。待っていたオモロディオンは前を向いて一気にスピードアップ。ペナルティエリアまで持ち運んでGKと1対1のチャンスを迎えたが、ニアサイドを狙ったシュートは枠を外れた。
バルセロナがなかなかリズムを取り戻せずにいると、31分にはアラベスがシンプルなカウンターアタックでゴールを脅かす。自陣でのボール奪取から数本パスを繋ぎ、自陣センターサークル付近で前を向いたグリディがダイレクトでスペースへ流し入れる。反応したオモロディオンはカバーリングへ来たジュール・クンデをパワーで振り切り、左足を振り抜いたが、シュートはクロスバーに当たってゴール真上へ。アラベスは追加点のチャンスを逃した。
先制パンチを喰らったバルセロナは前半にゴールをこじ開けることができず、1点ビハインドでハーフタイムに突入。後半に入ると立ち上がりの53分、“エースストライカー”が真価を発揮する。ペドリ、ギュンドアン、クンデと繋いで敵陣右サイドで開いていたラミン・ヤマルにボールが渡ると、縦への仕掛けを見せて後ろへボールを下げる。待っていたクンデが右足でクロスボールを送ると、ボックス内でレヴァンドフスキが反応。後ろにジャンプしながら体を捻って頭を振ると、狙い澄ましたヘディングシュートをファーサイドに沈めた。レヴァンドフスキのラ・リーガでは第6節セルタ戦以来となるゴールで、バルセロナが試合を振り出しに戻した。
逆転を目指すバルセロナは76分、敵陣に押し込んだ状況の中、最終ラインでボールを受けたI・マルティネスが左足でスルーパスを送る。最終ライン背後のスペースへ飛び出したフェラン・トーレスがこのボールに反応すると、アブデル・アブカルに倒され、バルセロナにPKが与えられた。このPKをレヴァンドフスキが落ち着いてゴール左上へ蹴り込み、バルセロナが試合をひっくり返した。
試合はこのままタイムアップ。立ち上がりの先制パンチでヒヤリとしたバルセロナだったが、レヴァンドフスキの2ゴールで逆転に成功し、ラ・リーガ2連勝を飾った。一方、アラベスは1－2で敗れた第11節アトレティコ・マドリード戦以来、2試合ぶりの黒星を喫している。
次節のラ・リーガはインターナショナルマッチウィークを挟んでの開催となる。バルセロナは25日に敵地でラージョ・バジェカーノと、アラベスは24日にホームでグラナダと、それぞれ対戦予定だ。
【得点者】
0－1 1分 サムエル・オモロディオン（アラベス）
1－1 53分 ロベルト・レヴァンドフスキ（バルセロナ）
2－1 78分 ロベルト・レヴァンドフスキ（PK／バルセロナ）
By サッカーキング編集部
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