CLデビュー戦でバルサを勝利へ導いたクバルシ [写真]=Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)セカンドレグが12日に行われ、バルセロナはナポリに3-1で勝利。2戦合計スコアを4-2とし、2019-20シーズン以来、4シーズンぶりの準々決勝進出を決めた。試合後、シャビ・エルナンデス監督と元スペイン代表MFセルジ・ロベルトが、同試合がCLデビュー戦だったU-17スペイン代表DFパウ・クバルシを称賛した。
敵地で行われたファーストレグを1-1で終えたバルセロナは、ホームに帰ってきたセカンドレグでは、序盤の15分にU-21スペイン代表MFフェルミン・ロペスの得点で先制する。直後にはカウンターアタックからポルトガル代表DFジョアン・カンセロが追加点。その後は1点を返されたものの、後半の終盤にはS・ロベルトのパスからポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキがトドメの1点を決め、セカンドレグを3-1で制していた。
UEFA(欧州サッカー連盟)は、同試合のPOTM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)にクバルシを選出。ウルグアイ代表DFロナルド・アラウホとコンビを組み、センターバックとしてフル出場した17歳は、ラ・リーガではトップチームでの出場機会を得ているものの、CLでは同試合が初出場だった。だが、クバルシはまったく緊張した様子を見せずに試合に入り、攻撃時には最終ラインからの組み立てでチームに貢献。強度の高い守備でも存在感を放った。UEFAのテクニカル・オブザーバー・パネルも「ヤングスターにとっては、その才能を示すための試合だった。決して簡単なシチュエーションではなかったが、彼が勇敢さを失うことはなかった」と評価している。
試合後、シャビ監督は次のような言葉でクバルシのパフォーマンスを称賛。向上心を欠かさない普段の様子を明かすとともに、その才能を高く評価した。
「パウ(クバルシ)は、バルセロナとスペインサッカー界の未来を明るく照らしてくれる才能だ。彼は常に改善すべき点を探していて、ビデオの中で学ぶべき点はどこなのか、いつも質問してくるよ。チームをより素晴らしいものにしてくれる選手で、明晰な頭脳も持ち合わせている。謙虚で、努力家でもある。本当に驚異的な選手だよ」
また、チームのキャプテンを務めるS・ロベルトも、クバルシへの賛辞を惜しまなかった。次のような言葉で褒め称えるとともに、ラ・マシア(バルセロナの育成組織)で育った選手として、今後もチームを支える存在となることを願った。
「パウ・クバルシを見ていると信じられないような気持ちになるね。今日は間違いなくピッチ上で最高の選手だった。あの年齢で、我々を驚かせることを次々とやってのけしまう。バルサの若手があのようなプレーをして、久々の準々決勝に進出した。彼には一生バルセロナでプレーしてほしいね。謙虚で才能があり、勤勉でもある。これこそがラ・マシアのスタイルなんだ」
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By サッカーキング編集部
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