頭を抱えるポルトガル代表DFペペ [写真]=Getty Images
ユーロ2016予選が7日に開幕した。前回大会ベスト4のポルトガル代表は、グループIの開幕戦でアルバニア代表戦を戦い、0-1で敗れた。
ブラジル・ワールドカップでグループリーグ敗退という屈辱を味わったポルトガルは、引き続きパウロ・ベント監督の下でユーロ2016本大会出場を目指す。エースのクリスティアーノ・ロナウドを負傷で欠くが、それ以外はワールドカップに出場したメンバーが先発入り。3トップは、右からヴィエイリーニャ、エデル、ナニという構成となった。
開始直後から圧倒的にボールを保持するポルトガルは、積極的にドリブルで仕掛けるナニの右サイドとフィジカルに優れたエデルへのシンプルなクサビを軸に攻勢をかける。13分、ボックス右に抜け出したナニが最初の決定機を迎えるが、このシュートはわずかに枠の左。続く18分にはジョアン・モウチーニョの右クロスをエデルが頭で合わせるが、これは枠を捉えられない。
その後、徐々に攻めあぐねたポルトガルだが、前半終了間際に再びチャンス。相手陣内右サイドで得たナニのFKからファーサイドのペペがヘディングシュートを放つが、クロスバーを越えた。
スコアレスで迎えた後半、ポルトガルはハーフタイムでヴィエイリーニャをベンチに下げてイバン・カバレイロを投入。だが、立ち上がりから押し込まれると、まさかの失点を喫する。52分、右サイドを突破したアルバニアのオディセ・ロシが上げたクロスを、ボックス中央のベキム・バライが後方に下がりながら見事な右足のダイレクトボレーでゴール右隅に流し込んだ。
ホームでまさかの先制を許したポルトガルは、失点直後にMFウィリアム・カルバリョをベンチに下げてリカルド・オルタをピッチに送り込む。ここから猛攻を仕掛け、ナニのFKからオルタに決定機が訪れるも、シュートはクロスバーを叩く。
試合終盤にかけても攻勢を続けるポルトガルは、76分にナニがヘディングシュート、87分と90分にはファビオ・コエントラン、アンドレ・ゴメスが強烈なミドルシュートでゴールを脅かすも、相手GKベリシャの好守に阻まれ、最後まで同点ゴールを奪うことはできなかった。そして、試合はこのままタイムアップ。C・ロナウド不在のポルトガルが、ホームで格下アルバニアに敗れる波乱のスタートとなった。
同日行われたグループIのもう1試合、デンマーク代表vsアルメニア代表は、ホームのデンマーク代表が2-1で勝利を収めた。デンマークはスコアレスで迎えた後半序盤の49分、ヘンリク・ムヒタリアンに先制点を奪われるが、65分にピエール・ホイビュルクの狙いすましたミドルシュートで同点に追いつく。そして80分、左サイドでニクラス・ベントナーの上げた絶妙なクロスをトーマス・カーレンベルグが頭で流し込み、デンマークがグループリーグ開幕戦を白星で飾った。
また、開催国のフランス代表は、今予選ではグループIに入る。だが、開催国枠ですでに本大会出場権を得ており、フランスの試合は全て親善試合扱いとなる。そのフランスは、グループリーグ初戦でディック・アドフォカート新監督率いるセルビア代表と対戦し、1-1で引き分けた。
4日に行われたスペイン代表戦から先発7人を入れ替えて臨んだフランスは、試合序盤からセルビアを押し込んでいく。すると13分、レミ・カベッラの左CKをファーサイドのポール・ポグバが右足で合わせ、先制点を奪う。その後もルーカス・ディーニェとカベッラの左サイドを軸に攻勢を見せたフランスが、1点リードで前半を終えた。だが、迎えた後半は一進一退の攻防が続くと、80分にセルビアに同点ゴールが生まれる。ボックス手前中央で得たFKからアレクサンダル・コラロヴが得意の左足のシュートでゴールネットを揺らし、試合は1-1でタイムアップを迎えた。
【得点者】
0-1 52分 ベキム・バライ(アルバニア代表)
(記事/超ワールドサッカー)