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ユーロ3連覇狙うスペイン、予選2試合目で黒星…スロバキアに屈す

2014.10.10

 ユーロ2016予選グループC第2節が9日に行われ、スロバキア代表vsスペイン代表は2-1でホームのスロバキアが勝利を収めた。

 ユーロ2016予選の初戦でマケドニア代表に5-1と圧勝したスペインは、今回の一戦に向けて招集されていたセルヒオ・ラモスが負傷離脱。センターバックはジェラール・ピケラウール・アルビオルがコンビを組んだ。その他、ダビド・シルバセスク・ファブレガスアンドレス・イニエスタが2列目に並び、1トップにジエゴ・コスタが入った。

 試合は、アウェーのスペインがショートパスを主体にボールを動かし、ホームのスロバキアがカウンターで応戦する構図となる。その中で最初にチャンスを作り出したのは、マレク・ハムシクを最前線に置く[4-1-4-1]のシステムを採用したホームのスロバキア。11分、ハムシクのスルーパスを右サイドで受けたペテル・ペカリークのクロスにボックス中央のロベルト・マクが右足のボレーで合わせたが、これはGKイケル・カシージャスの好セーブに阻止された。

 一方のスペインは、この直後に相手ゴールに迫る。12分、ボックス右手前からセスクが入れたクロスにジエゴ・コスタがヘディングで合わせたが、枠を捉えることができなかった。すると、鋭いカウンターを仕掛けるスロバキアが先制に成功する。17分、ドリブルで中央を突破したヤーン・ジュリツァがボックス手前でセルヒオ・ブスケツに倒されてFKを獲得する。すると、横にずらしたボールをユライ・クツカが右足でシュート。右にスライスした強烈なボールがゴール正面に飛んだが、GKカシージャスがセーブしきれずゴールに突き刺さった。

 先制されたスペインは22分、右CKからゴール前のルーズボールにアルビオルが反応するが、押し込みきれない。その後も圧力を高めて敵陣に侵攻したスペインだが、マルティン・シュクルテルを中心としたスロバキアの粘り強い守備を前に苦戦する。前半の終盤に右CKからジエゴ・コスタとセルヒオ・ブスケツが続け様に決定的なシュートを放ったが、いずれもGKマトゥス・コザチックの好守に防がれて前半を終えた。

 迎えた後半、1点を追うスペインは立ち上がりから攻勢に出る。49分に右サイドからフアンフランが折り返したボールをセスクが右足のダイレクトで狙えば、続く51分にはボックス内に侵入したジエゴ・コスタがゴール右隅にシュートを放つ。しかし、いずれのシュートもGKコザチックの好セーブに阻止され、ゴールを奪いきれない。

 するとビセンテ・デル・ボスケ監督は58分、アルビオルを下げてペドロ・ロドリゲスを投入。ブスケツに最終ラインをケアさせながら攻撃の枚数を増やし、猛攻をかけたが、相手の守備にうまく対応されて攻めきれない。そのため71分には、シルバに代えてマケドニア戦で代表初ゴールを決めたパコ・アルカセルをピッチに送り出した。

 その後も攻めあぐねる時間が続いたスペインだが、相手の一瞬の隙を突いて同点に追いついてみせる。82分、左サイドからジョルディ・アルバがクロスを入れると、うまく抜け出したアルカセルが右足でのコントロールから素早く振り抜いた左足のシュートでゴールネットを揺らし、スペインがスコアをタイに戻した。

 これでスペインが勢い付くかと思われたが、スロバキアはここで終わらない。87分、ハムシクとのワンツーで右サイドに抜け出した途中出場のミカエル・ジュリシュがクロスを供給。ファーサイドに走り込んだ、同じく途中出場のミロスラフ・ストッフがヘディングでネットを揺らし、スロバキアが勝ち越し点を奪った。

 結局、最後までスペインの猛攻を凌いだスロバキアが2-1で勝利。ホームで前回大会王者を叩いたスロバキアがグループCの首位に立った。一方のスペインは、第2節で今予選の初黒星を喫している。
 
【スコア】
スロバキア代表 2-1 スペイン代表

【得点者】
1-0 17分 ユライ・クツカ(スロバキア代表)
1-1 82分 パコ・アルカセルスペイン代表
2-1 87分 ミロスラフ・ストッフ(スロバキア代表)

(記事/超ワールドサッカー)

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