試合が一時中断したイタリア対クロアチアの一戦 [写真]=Getty Images
ユーロ2016予選が16日に各地で行われ、グループHのイタリア代表はクロアチア代表とホームで戦い1-1で引き分けた。この試合で、クロアチアのサポーターが発煙筒を投げ込んだ問題について、UEFA(ヨーロッパサッカー連盟)が調査に乗り出すこと可能性が高まった。同日付のイギリス紙『ガーディアン』など各紙が報じている。
ラツィオ所属のMFアントニオ・カンドレーヴァのゴールでイタリアが先制し、ヴォルフスブルク所属のMFイヴァン・ペリシッチの得点ですぐさまクロアチアが追いつく、白熱の展開となったこの試合だが、ペリシッチの得点後にユヴェントス所属のGKジャンルイジ・ブッフォンの周囲に発煙筒が投げ込まれ、後半に入っても危険な状態が続いていた。
そして試合終盤、クロアチアサポーターの愚行はさらに熱を帯び、ピッチに次々と発煙筒が投げ込まれる異常事態に。試合の続行は危険だと判断したビョルン・カイペルス主審は、試合の一時中断を決めた。
主審は選手に避難を指示し、機動隊が暴徒化したクロアチアサポーターの排除に動く。ピッチ上では消防隊員が発煙筒の消火作業を行い、約15分間試合が中断された。再開後はなんとか試合終了まで辿り着くことが出来たが、なんとも後味の悪い結末を迎えている。
サポーターの行為によって試合が中断した例としては、10月に行われたユーロ予選のセルビア代表とアルバニア代表の一戦が挙げられる。同試合では両国間の政治問題をめぐり、選手、サポーターによる乱闘事件が起き、セルビアサッカー連盟に対し、勝ち点3のはく奪、無観客試合の実施などの処罰が下され、物議を醸していた。
そのためUEFAは、今回の件でもクロアチアサッカー連盟に対し、何らかの処罰を行うだろうと推測されている。