イスラエル代表には2人の「タル・ベン・ハイム」が…/UEFAの公式HPのキャプチャー
28日に行われたユーロ2016予選グループBのイスラエル対ウェールズ戦はガレス・ベイルの2ゴールなどでウェールズが3-0で快勝した。レアル・マドリードでプレーするベイルの華々しい活躍が注目されたこの試合で、イスラエル代表に2人の「タル・ベン・ハイム」が出場していたことはあまり知られていない。
一人目は屈強なDFとしてプレミアリーグのボルトンやチェルシーでプレーした“有名”な「タル・ベン・ハイム」。もう一方は国内クラブのマッカビ・テル・アヴィヴ所属の25歳のウイング「タル・ベン・ハイム」である。
この二人はアルファベットでの表記だけでなく、ヘブライ語での表記も同じ“正真正銘の同姓同名選手”。これまでこのようなケースはなかったため、UEFAの公式記録では「タル・ベン・ハイム Ⅰ」と「タル・ベン・ハイム Ⅱ」という名前の後ろに番号を加える例外的な形で表記している。
名前に愛称が使われることが多いポルトガルやスペイン語圏の国では同じ名前の選手はよく見かけるが、本名で、しかも代表チームで同姓同名の選手が一緒にプレーすることは極めて珍しいこと。
ちなみに、日本では現新潟と現熊本の「田中達也」、元名古屋と元水戸の「森直樹」など、同姓同名選手は存在するが、代表や同じクラブでプレーしたという記録はない。ただし、2012~2013年にジュビロ磐田で「小林祐希(現磐田)」と「小林裕紀(現新潟)」の二人の「コバヤシ ユウキ」が在籍。この時は当時着けていた背番号にちなんで、「4ユウキ(祐希)」と「7ユウキ(裕紀)」と呼ばれていたそうだ。