バイエルンに所属する元スペイン代表MFシャビ・アロンソ [写真]=Bongarts/Getty Images
バイエルンに所属する元スペイン代表MFシャビ・アロンソが、イギリス紙『タイムズ』のインタビューで、イングランドのサッカー文化について語った。イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
現在33歳のX・アロンソは2004年にレアル・ソシエダからリヴァプールに加入。2009年までプレーし、公式戦210試合に出場していた。その後はレアル・マドリードを経て、2014年にバイエルンへ移籍している。
X・アロンソは、イングランド代表が今こそパスを中心とし組み立てるサッカー文化に変えるべき時だと主張。しかしながら、イングランドのメンタリティはサポーターにしっかりと根付いているため、変えるには時間がかかるだろうと認めている。
「イングランドのフットボールは歴史や伝統的なスタイルのいいところを維持しなければならない。だが同じく、(パスサッカーに)順応するべきだろうね。ただ、文化を変えるには時間がかかる。中盤でパスを3本、4本、5本と回して、決定的なチャンスを作り出す瞬間を待つ。でも、それは『ボールを前に出せ!』と思っているサポーターの望みとは違う」
「イングランドのサポーターに問題があるとか、辛抱強くないとか言っているのではないんだ。彼らは、サッカーのスピードに熱狂してきたし、そういうことに慣れているから、時間がかかるということだ」
「リヴァプールのアカデミーの選手のインタビューを覚えている。“君の強みは何?”と質問されて、“僕の強みはタックルだ”と応えていた。それを読んで僕は悲しかった。中盤の選手として悲しいと思った。僕はいいタックルをすることは好きだ。でも、それが強みになってはならない」
また、同選手は、イングランド代表の中でもマンチェスター・U所属のMFマイケル・キャリックを称賛。「キャリックを見ていると自分のようだと思う。スペイン代表でもプレーができるだろう。マンチェスター・Uでは非常に重要な選手だ。ポール・スコールズと組んでいた時は完璧な機械のようだったことを覚えている。キャリックは常に正しいポジションを取り、スコールズが動き回っていた。特別な仕事をしていた」と語った。
さらに、X・アロンソは、「代表チームでは、キャリックがマンチェスター・Uで行なっている重要な役割を担っていない。チームを向上させるためには、彼が重要な選手になれるのに、そうではない」とコメント。批判されることの多いキャリックがイングランド代表で正しく使われていないと主張している。
現在34歳のキャリックは、2006年にマンチェスター・Uへ加入し、プレミアリーグで優勝5回、チャンピオンズリーグ優勝1回を経験している。しかし、イングランド代表としては通算33試合にしか出場していない。