イングランド代表を率いるロイ・ホジソン監督が、8日のユーロ2016予選・スイス戦で得点し、同代表の歴代最多得点記録を更新したマンチェスター・U所属のFWウェイン・ルーニーに賛辞を送った。イギリスメディア『BBC』が同監督のコメントを伝えている。
指揮官は、「代表の試合は1年で10試合ほどだと思われているが、ユーロ2016で勝ち進めば試合数は増える。そして、ルーニーが少なくとも2018年のワールドカップまでプレーをするとすれば、20試合、もしくは30試合に出ることになる。だから、後10ゴールから15ゴールを挙げることは可能だ」と、ルーニーが今後さらに得点を重ねていくことになると述べた。
そして、「歴代最多得点選手になることほど素晴らしいものはない。しかし、サー・ボビー・チャールトンのために、私は一言付け加えたい。サーはレジェンドだ。私が知っている選手の中でも最高の選手の1人だ。記録が破られたからといって、彼のレジェンドとしての地位が下がったり、貶められることはない」と、これまで記録を保持していた元イングランド代表MFボビー・チャールトン氏について話すと次のように続けている。
「サーとウェイン・ルーニーというイングランド史上最も優れた選手2人について語っているわけだが、そのうちの1人が現役で彼を起用することができるなんて、私は非常に幸運な監督だ」
ホジソン監督は2014年8月にルーニーをキャプテンに任命した。そのことについては、「私はルーニーがキャプテンを引き受けてくれて喜んでいる。成熟ぶりに私は感銘を受けた。大変な役割を引き受けてくれたことに心を打たれたんだ。キャプテンとして多くの責務を果たすことを受けてくれことが非常に嬉しかった」とコメント。
最後に、「練習やミーティング、試合に対する情熱が切れることがなく、常に熱心に行なっていることにも感銘を受けたね。『50ゴールを決めたから僕はレジェンドだ』と考えるような選手ではない。初出場する若者と同じように激しく戦っているんだよ」と、ルーニーの謙虚な姿勢にも賛辞を送っている。