ユーロ出場を逃したオランダ代表 [写真]=Getty Images
13日をもってユーロ2016予選の全日程が終了した。その予選最終日に最も話題となったのは、なんといっても強豪オランダの敗退だろう。
2010年の南アフリカ・ワールドカップのファイナリストであり、2014年ブラジル・ワールドカップでもベスト4に進出したオランダ。
世代交代が進んでいないとはいえウェスレイ・スナイデルやロビン・ファン・ペルシーといった選手は未だトップレベルにある。今大会から出場国数が24に増えたこともあり、出場は確実視されていた。
しかし、今予選の第1節でいきなりチェコに敗れると、第3節でもアイスランドに2-0と黒星。そこから一時は3位に浮上したものの、先月行われたアイスランド戦とトルコ戦での連敗が大きな打撃となり、昨日の最終節の結果、無残にも予選の段階で敗退することが決定した。
アイスランドの台頭やトルコの驚異的な粘りがあったといえ、まさかこのラウンドでオランダが姿を消すなんて一体誰が予想したのだろう?
しかし、そんなオランダの敗退に関してなんとも不思議なデータがあるのだという。スポーツメディア『Infostrada Sports』がこんなデータを紹介している。
「ワールドカップの3位に入った欧州チームが、2年後のユーロでどうなったか?」
1958年ワールドカップの3位チーム:フランス
⇒ユーロ1960は出場した?…した(4位)
*1962年ワールドカップの3位チーム:チリ
⇒ユーロ1964は出場した?…不出場(UEFA管轄外)
1966年ワールドカップの3位チーム:ポルトガル
⇒ユーロ1968は出場した?…不出場(予選敗退)
1970年ワールドカップの3位チーム:西ドイツ
⇒ユーロ1972は出場した?…した(優勝)
1974年ワールドカップの3位チーム:ポーランド
⇒ユーロ1976は出場した?…不出場(予選敗退)
*1978年ワールドカップの3位チーム:ブラジル
⇒ユーロ1980は出場した?…不出場(UEFA管轄外)
1982年ワールドカップの3位チーム:ポーランド
⇒ユーロ1984は出場した?…不出場(予選敗退)
1986年ワールドカップの3位チーム:フランス
⇒ユーロ1988は出場した?…不出場(予選敗退)
1990年ワールドカップの3位チーム:イタリア
⇒ユーロ1992は出場した?…不出場(予選敗退)
1994年ワールドカップの3位チーム:スウェーデン
⇒ユーロ1996は出場した?…不出場(予選敗退)
1998年ワールドカップの3位チーム:クロアチア
⇒ユーロ2000は出場した?…不出場(予選敗退)
2002年ワールドカップの3位チーム:トルコ
⇒ユーロ2004は出場した?…不出場(予選敗退)
2006年ワールドカップの3位チーム:ドイツ
⇒ユーロ2008は出場した?…した(準優勝)
2010年ワールドカップの3位チーム:ドイツ
⇒ユーロ2012は出場した?…した(ベスト4)
2014年ワールドカップの3位チーム:オランダ
⇒ユーロ2016は出場した?…不出場(予選敗退)
※ユーロの第1回大会は1960年大会
お分かりだろうか? 実はワールドカップで3位に輝いた欧州チームは1958年大会以降13チームあるのだが、そのうち9チームが2年後のユーロで予選敗退しているのだという…。
ワールドカップの3位チームは、いずれも相当な実力派であるはず。そうしたチームがわずか1~2年で急にチーム力を落とすなんてことは常識的にはなかなか考えにくいことなのだが、「ワールドカップで3位になった欧州チームの69.23パーセントが、直後のユーロに進出できていない」という不思議なデータがあるようだ。
そして、今回この「因縁」を覆すことができなかったのがオランダである。3位決定戦で開催国のブラジルを3-0で撃破したあの日からまだ1年と3カ月しか経過していない。このあまりに数奇な巡りあわせは、これから先も続くのだろうか?
(記事提供:Qoly)
By Qoly