ドイツ代表としてともにブラジルW杯に出場したエジル(左)とシュヴァインシュタイガー(右)[写真]=Getty Images
今年6月10日から1カ月間に渡って行われるユーロ2016では、史上最多4度目の大会制覇ならびに2年前のブラジル・ワールドカップに続く主要国際大会連覇が懸かるドイツ代表。優勝候補に挙げられるチームの中で特に未知数となっているのが、主将を務めるMFバスティアン・シュヴァインシュタイガーのメンバー入りだろう。
今シーズン、バイエルンからマンチェスター・Uに移籍したシュヴァインシュタイガーだが、今年1月9日に行われたFAカップ3回戦のシェフィールド・U戦で右ひざの内側側副じん帯を部分断裂。2カ月間のリハビリを経て、3月13日に行われた同大会6回戦のウェストハム戦で復帰を果たしたものの、そのわずか9日後の練習で再び右ひざの内側側副じん帯を部分断裂し、6週間程度の戦線離脱になると予想されている。
これにより、今回のユーロへの出場が危ぶまれているシュヴァインシュタイガーには、2010年の南アフリカ・ワールドカップを前に故障した元イングランド代表MFデイヴィッド・ベッカム氏のように、選手としてではなくスタッフとしてチームに帯同するという案も浮上している。
だが、シュヴァインシュタイガーとともに近年のドイツ代表をけん引してきたアーセナルのMFメスト・エジルはこの考えに否定的なようで、母国の通信社『SID』とのインタビューで次のようにコメントしている。
「シュヴァインシュタイガーは素晴らしい個性をもった偉大な選手であり、チームにとって極めて重要な存在だ。だが、彼はマスコットではなくフットボーラーだ。また、僕らは彼のことを3番目のアシスタントコーチとして必要としているのではない。彼の選手としての能力、ピッチ上での経験と知能を必要としているのだ」
By WOWOW