カントナ氏、ユーロはイングランドを応援「フランスはどうでもいい」

カントナ

かつてマンチェスター・Uなどで活躍した元フランス代表FWのカントナ氏 [写真]=Man Utd via Getty Images

 かつてマンチェスター・Uとフランス代表で看板選手として活躍したエリック・カントナ氏が、6月10日に開幕を迎えるユーロ2016について、持ち味である歯に衣着せぬ発言を連発している。

 フランスサッカー連盟(FFF)への不信感などにより、ワールドカップやユーロでは、自身がプレーしたフランス代表ではなくイングランド代表を応援しているカントナ氏。FWカリム・ベンゼマ(レアル・マドリード)、およびFWハテム・ベン・アルファ(ニース)をユーロのメンバー候補に招集しなかったディディエ・デシャン監督を「北アフリカ出身選手に対する人種差別」と痛烈に批判したのに続き、イギリス紙『ガーディアン』のインタビューで、イングランド代表への更なる傾倒の姿勢を強めた。

「もうフランスはどうでもいい。サッカーに関しては、自分はイングランドの人間だ。私の体にはイングランドの血が流れている」

 カントナ氏は一方、イングランド代表のロイ・ホジソン監督に対し、ユーロに向けて「あえてハードワークをしないこと」をアドバイスとして送っている。

「イングランドの選手達は大会が始まる前に遠征などする必要はない。世界でも屈指の厳しいシーズンを終えたばかりの彼らは、既に相当なエネルギーを消耗しており、そのうえチーム全員で動いていては疲れ切ってしまう。イングランドが本来持つメンタリティは、試合の3時間前に家を出て、スタジアムでプレーを楽しむというものだったはずだ。2カ月間でもグループで一緒に過ごせるという文化を持つ国もあるけれど、イングランドはそうではない。これは彼らがプロフェッショナルではないという意味ではなく、彼らのメンタリティではないということだ」

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