痛恨のドローで肩を落とすイングランド代表の選手たち [写真]=Getty Images
ユーロ2016・グループステージ第1節が11日に行われ、グループBでイングランド代表とロシア代表が対戦した。
予選10戦全勝で2大会連続9度目の出場を果たしたイングランド。最高成績のベスト4超えとその先にある初優勝を目指す。対してロシアは4大会連続で11度目の出場。ソビエト連邦時代の1960年以来56年ぶりの大会制覇を狙う。
イングランドはキャプテンのFWウェイン・ルーニー、FWハリー・ケイン、MFラヒーム・スターリングらが先発出場。FWジェイミー・ヴァーディはベンチスタートとなった。ロシアはDFロマン・ノイシュテッターやFWアレクサンドル・ココリン、FWアルテム・ジューバらがスタメンに名を連ねた。
前半はイングランドが主導権を握る。7分、高い位置をとっていたカイル・ウォーカーが、ワンタッチでペナルティエリア内に進入し、中央へパス。それを受けたアダム・ララーナが右足シュートを放つが、GKイゴール・アキンフェーフに阻まれる。12分には、右CKでケインからのボールに、中央のクリス・スモーリングが打点の高いヘディングシュートを放つが、これもGKアキンフェーフにセーブされた。
一方のロシアは17分、右サイドで得たFKで中央のセルゲイ・イグナシェヴィッチが頭で合わせるが、GKジョー・ハートに正面でキャッチされた。イングランドは22分、鮮やかなパス交換から、右サイドのウォーカーがマイナスの折り返しを供給。これに反応したララーナが、エリア内右でワントラップから右足を振り抜くが、シュートは枠の左に外れた。
さらにイングランドは35分、アリが右サイドを突破してマイナスの折り返し。エリア手前中央のルーニーが、ワントラップでボールを浮かして右足ボレーを放つが、これもGKアキンフェーフに弾き返された。前半はスコアレスで折り返す。
後半は膠着状態のまま時間だけが過ぎていく。71分になって、イングランドはクロスボールのこぼれ球に反応したルーニーがエリア内中央で右足を振り抜く。強烈なシュートは枠を捉えるが、GKアキンフェーフの好セーブに阻まれた。だが73分、イングランドがついに均衡を破る。エリア手前中央のFKで、エリック・ダイアーが右足を振り抜き、豪快にゴール左隅に突き刺した。
このまま試合終了かと思われた後半アディショナルタイムにドラマが待っていた。ロシアは、左サイドからのクロスに中央のヴァシリ・ベレズツキが頭で合わせると、これが枠の左隅に決まり劇的同点ゴールを獲得。直後に試合終了のホイッスルが鳴り、1-1の引き分けに終わった。
次節、イングランドは16日にウェールズ代表と、ロシアは15日にスロヴァキアと対戦する。
【スコア】
イングランド代表 1-1 ロシア代表
【得点者】
1-0 73分 エリック・ダイアー(イングランド)
1-1 90+2分 ヴァシリ・ベレズツキ(ロシア)
By サッカーキング編集部
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