バイエルンに所属する元スペイン代表MFシャビ・アロンソ [写真]=Bongarts/Getty Images
バイエルンに所属する元スペイン代表MFシャビ・アロンソが、ユーロ2016でベスト16敗退に終わり、3連覇を逃したスペイン代表について「すべてを変える必要はない」と語った。スペイン紙『エル・パイス』が伝えている。
2008年のユーロ、2010年のワールドカップ、2010年のユーロとメジャー大会3連覇を達成したスペイン代表の主軸であり、2014年ブラジル・ワールドカップ後に代表を引退したX・アロンソは、「スペインには若い選手の土台がある」と、1つの時代が終わったと批評される同代表についてポジティブな見解を示した。
ユーロ2016について「すべての試合を見ているわけではないけど、追ってはいる。全体的な傾向としては、とても拮抗している。各チームの実力が接近しており、簡単な試合はわずかだ。(決勝トーナメント1回戦が終わった段階で)今残っているチームだけを見ても、優勝候補がどれか、僕にはわからない。いいチームはあるけど、他よりも格が違うっていうチームはない。サッカーは理論的に弱いチームが弱点を克服し、すごく進化している。このユーロでは決勝を含めて7試合戦うが、選手たちはいいコンディションを保ち、チームは勢いといいメンタルを保持しなければいけない」と語った。
また、スペイン代表の敗退については、「偉大なライバルに敗れた。もしグループリーグを首位で通過できていても、他の偉大なチームであるポルトガルと決勝トーナメント1回戦で当たっていたね。(アントニオ・)コンテ監督が率いるイタリアが、ハードな決闘を仕掛けるプランで挑んでくることはわかっていた。最初から畏敬を抱かせる戦いを仕掛け、何でも起こるような試合だった」と振り返っている。
そして、「スペインの時代が終わった」という意見に対しては、「簡単であくどい批評だ。チームに多くの期待が寄せられ、そして目的を達成できなかった時に必ず批判が起こる。代表にいる人たちは、その批判とともに過ごしていかなければならないことをわかっている。僕たちはとても美しい時代を過ごしたし、それを続けるのは、実際には困難なことだよ」と主張。代表チームのスタイルに疑問が持たれていることについては、こう返答した。
「サッカーは進化しているし、それに順応しなければいけない。勝った時もいろんなことを変えていかなければいけない。サッカーは日に日に洗練されている。ドイツ、イタリア、フランスのようなチームを注視してみようではないか」
「変えなければいけないのは普通だ。だけど、興奮している時に決断をすべきではない。切迫したものではない。スペインには多くの可能性がある若く大切な選手の土台がある。僕は今のチームのすべてを変えるべきではないと思う。なぜなら2年後のロシアW杯に挑む時に理想的な年齢となる選手たちがいるからだ」
最後に、バイエルンでジョゼップ・グアルディオラ監督とともに仕事をした経験について問われたX・アロンソは、「ペップとの3年間で、トレーニングの仕方、プレーの理解力といったとても価値のある財産が残った。(新監督のカルロ・)アンチェロッティは賢く、グループのマネジメント、チームに長所を活かすことを知っており、そして、そこに彼のビジョンを加えるだろう」と語っている。
By サッカーキング編集部
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