PKを外してしまったイタリア代表FWシモーネ・ザザ(左) [写真]=Getty Images
ユーロ2016準々決勝が2日に行われ、イタリア代表はドイツ代表と対戦した。イタリアはドイツに先制を許したものの、DFレオナルド・ボヌッチのPKで同点に追いつき90分間を終える。試合は延長戦でも決着がつかずPK戦に持ち込まれたが、イタリアは9人中4人が失敗。5-6でPK戦を落とし、ベスト8で敗退となった。
イギリス国営放送『BBC』で同試合の解説者を務めた元フランス代表のティエリ・アンリ氏と元イングランド代表のアラン・シアラー氏が、PK戦でシュートを外したイタリア代表FWシモーネ・ザザ(ユヴェントス)とFWグラツィアーノ・ペッレ(サウサンプトン)の2選手を酷評した。同日付のイギリス紙『デイリー・メール』が両者のコメントを伝えた。
イタリアの2番手で登場したザザは、延長後半アディショナルタイム1分にDFジョルジョ・キエッリーニと交代で登場。ピッチに立った時間は30秒ほどで、“PK要員”として投入された。同選手はPKを得意としていたものの、小刻みなステップの助走から放ったシュートは大きく枠を逸れてしまった。一方、4番手のペッレはシュートを蹴る前にGKマヌエル・ノイアーへ向けて、チップキックを狙うというジェスチャーを見せた。心理戦に挑んだが、結局チップキックでシュートを狙うことはなく、左下を狙ったシュートはポストの外側へ外れてしまった。
アンリ氏はイタリアの敗退について「誰もが(最後にPKを外した)(マッテオ)ダルミアンのことを記憶に留めるだろう。でも、もし僕がイタリア人ならザザの助走とペッレがGKにチップキックで蹴ると言っていたことを忘れないだろう」とコメント。「プレッシャーは時に普段しないことをさせてしまう。前日までの彼らなら失敗しなかっただろう。我々は史上最悪のPKを見たね」と両選手に厳しい評価を下した。
また、シアラー氏も「私が見た中で最も酷いPKだったね。(ザザの)あの助走は一体何だい? 信じられないよ。ボールの前でダンスしていた。ペッレにいたってはキーパーにチップキックをすると言っていたんだよ。他に集中すべきことがあったにもかかわらずね」と批判している。
一方、同じく解説者を務めていた元イタリア代表のジャンルカ・ヴィアッリ氏は「(PK戦での決着)はいつも残酷だ。だが受け入れなくてはいけないね。PKは簡単じゃないんだ。ノイアーや(ジャンルイジ)ブッフォンのような偉大なGKが守っているときは、ゴールが小さく見えるものだ」と両選手を擁護した。
By サッカーキング編集部
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