PK戦の末にイタリア代表に勝利したドイツ代表 [写真]=Anadolu Agency/Getty Images
ユーロ2016準々決勝が2日に行われ、ドイツ代表とイタリア代表が対戦し、PK戦の末ドイツ代表が勝利を飾った。3日付のドイツ誌『スポーツビルト』が報じたところによると、PK戦の前に両軍キャプテンがヴィクトール・カッサイ主審とコイントスに臨んだ際、とある事件が起きたという。
事件とは、ドイツ代表のMFバスティアン・シュヴァインシュタイガー(マンチェスター・U)がコイントスでPK戦を行うサイドの決定権を得たにも関わらず、イタリアのファンが陣取るゴール裏を選択したことだ。同誌によると、シュヴァインシュタイガーが勘違いをしていると思ったのか、カッサイ主審は2度の確認を同選手にしている。しかしドイツ代表主将の考えは変わらなかった。
これについてシュヴァインシュタイガーは試合後、「過去のPK戦を思い出したんだ。できれば彼ら(イタリア)のほうで蹴りたかった」と話したという。
この「過去のPK戦」とは、チャンピオンズリーグ(CL)で同選手がバイエルンに所属していた時に体験した2つの試合を指している。2011-12シーズンCL準決勝でレアル・マドリードと対戦したバイエルンは、敵のファンが陣取る側のゴールでPK戦に勝利し、そして決勝ではバイエルンファン側のゴールでPK戦を行ったものの、チェルシーに敗れ涙を飲んでいる。
ドイツ代表の3大会連続ベスト4進出は、シュヴァインシュタイガーが信じる「PK戦は、敵チームのファンが陣取る側のゴールで行えば勝てる」というジンクスが、大きく影響していたのかもしれない。
By サッカーキング編集部
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