ユーロ準決勝で激突するC・ロナウド(左)とベイル(右) [写真]=Getty Images
6日にユーロ2016準決勝で激突するポルトガル代表とウェールズ代表。ともにレアル・マドリードでプレーするクリスティアーノ・ロナウドとギャレス・ベイルのエース対決に注目が集まるなか、UEFA(欧州サッカー連盟)公式サイト『UEFA.com』が両者の比較や、周囲の人間のコメントを伝えている。
ポルトガル代表のキャプテンを務めるC・ロナウドは準決勝を前に、「夢の実現が近づいてきて、ここまで来たらどんなことでも起こり得る。僕はあらゆる栄誉に恵まれてきたと思うし、自分のキャリアが今日終わったとしても後悔することはない。でも、これまでも言ってきたように、代表チームでトロフィーを獲得することができたら嬉しいよ。そして僕らは順調に、夢の実現へ向かっている」とコメント。クラブチームや個人として数々のタイトルに恵まれてきたキャリアに満足しているとしつつ、唯一手にしていない代表チームでの成功を切望している。
そして、マンチェスター・U時代に同選手を指導したアレックス・ファーガソン氏は、「彼はすべてを備えている。両足でも頭でもシュートを決めることができ、ライオンのように勇敢だ。マンチェスター・Uを指揮していた時、私は何時間も特別練習に取り組むたくさんの選手たちに恵まれたが、C・ロナウドは完全に疲れ果てるまで努力していた。彼はとにかく、世界最高の選手になろうとしていたんだ」と、かつての教え子について語った。
また、レアル・マドリードでともにチャンピオンズリーグを制したカルロ・アンチェロッティ氏は、エゴイスティックな一面を批判されることも少なくないC・ロナウドが、常にチームのためにプレーしていたと述べた。
「C・ロナウドは常にチームのことを考えていた。試合後はチームメイトたちと一緒にいるのが好きで、試合で起きたこと、良かったことと悪かったことを話し合っていた。彼は監督を喜ばせる選手だよ」
一方、初出場ながらベスト4進出と快進撃を続けているウェールズ代表の絶対的エースであるベイルは、「僕たちにとって、このユニフォームを着てプレーすること以上に名誉なことはない。(大会初戦の)スロヴァキア代表戦の国歌斉唱の場面を見てもらえばわかるだろうけど、僕らは互いに強く手を握り合っていた。鳥肌が立ったし、ピッチに立った瞬間は目に涙が浮かんだ。それこそまさにウェールズだね。僕らはこのユニフォームのために、すべてを尽くして戦うよ」と、大会への思いを語っている。
そんなベイルについて、アンチェロッティ氏は「レアル・マドリードに加入した選手は、こう自問する。『自分はここでやっていけるのか?』とね。だがギャレスは違ったんだ。彼は(レアル・マドリードで)最初にボールを触った瞬間から、まるで我が家のようにくつろいでいたよ」と、2013年にベイルがレアル・マドリードに加入した時の様子を振り返った。
また、ウェールズ代表のキャプテンを務めるアシュリー・ウィリアムズ(スウォンジー)は、「僕はギャレスをほかの誰とも交換したくない。本当に最高の選手だよ。ピッチ上でのプレーもすごいけど、キャプテンとしては、彼がチームにいてくれることが、とにかく嬉しいね。代表の合宿にいるときの彼の振る舞いやチームメイトを手助けする姿を見ていると、そう思うんだ」と、プレー以外の面でもチームの中心として重要な存在だと称賛している。
■クリスティアーノ・ロナウド
代表通算出場数:131(歴代最多)
代表通算得点数:60(歴代最多)
代表デビュー:2003年8月20日 vsカザフスタン/18歳
代表初ゴール:2004年6月13日 vsギリシャ/19歳
■ギャレス・ベイル
代表通算出場数:60
代表通算得点数:22
代表デビュー:2006年5月27日 vsトリニダード・トバゴ/16歳
代表初ゴール:2006年10月7日 vsスロヴァキア/17歳
※データは7月4日時点
By サッカーキング編集部
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