ユーロ2016決勝で対戦するポルトガル(左)とフランス(右) [写真]=VI Images via Getty Images/Getty Images
1カ月前に開幕したユーロ2016は、いよいよ決勝戦を残すのみとなった。10日(日本時間11日)、ポルトガル代表とフランス代表が、欧州の頂点をかけて激突する。
悲願の初優勝を狙うポルトガルは、グループステージで大苦戦。3戦3分けと1勝も挙げることができなかったが、グループ3位で辛くも決勝トーナメント進出を果たした。一方、フランスは初戦のルーマニア代表戦で劇的な勝利を飾ると、その後の2試合を1勝1分けで終え、開催国として大きなプレッシャーがかかるなか、順当に1位でグループステージを突破した。
■ポルトガル グループステージ
第1節 vs アイスランド 1-1△
第2節 vsオーストリア 0-0△
第3節 vsハンガリー 3-3△
■フランス グループステージ
第1節 vsルーマニア 2-1◯
第2節 vs アルバニア 2-0◯
第3節 vs スイス 0-0△
ポルトガルはトーナメント1回戦で延長戦の末にクロアチア代表を破ると、準々決勝ではポーランド代表とのPK戦を制してベスト4入りを果たす。そして、準決勝ではギャレス・ベイルを中心に躍進していたウェールズ代表と激突。クリスティアーノ・ロナウドが1ゴール1アシストの活躍を披露し、今大会6試合目にして初めて90分間での勝利を掴んだ。
■ポルトガル 決勝トーナメント
1回戦 vs クロアチア 1-0
準々決勝 vs ポーランド 1-1(PK:5-3)
準決勝 vs ウェールズ 2-0
フランスは決勝トーナメント1回戦でアイルランド代表と対戦。先制を許す展開となったが、アントワーヌ・グリエスマンの2ゴールで逆転勝利を収めた。準々決勝では、イングランド代表を下すなど今大会のサプライズとなったアイスランド代表相手に5-2と大勝。続く準決勝では優勝候補のドイツ代表を2-0で破り、ファイナルへ辿り着いた。
■フランス 決勝トーナメント
1回戦 vs アイルランド 2-1
準々決勝 vs アイスランド 5-2
準決勝 vs ドイツ 2-0
注目選手はC・ロナウドとグリエスマンだろう。グループステージ2戦目まで無得点だったことで大きな批判を浴びていたC・ロナウドだが、第3節のハンガリー代表戦で2得点を挙げると、準決勝のウェールズ戦でも勝負強さを発揮し、チームを勝利に導くゴールを決めた。2004年大会の決勝で敗れて涙を流していたC・ロナウドは「ずっと夢に見てきた」と、闘志を燃やしている。また、これまで大会通算9ゴールをマークしている同選手は、決勝で得点を挙げれば、ミシェル・プラティニ氏と並んでいるユーロ通算得点数で新記録を樹立することとなる。
一方のグリエスマンは決勝トーナメントに入ってから躍動。アイルランド戦でチームを救う2ゴールを挙げると、準決勝のドイツ戦でも2点を奪い、決勝進出の立役者に。ここまで6ゴールを記録し、大会得点王をほぼ手中に収めている。
ポルトガルが12年前の雪辱を果たして初優勝を飾るのか、開催国フランスが16年ぶり3度目の優勝を果たすのか。注目の決勝戦は日本時間11日午前4時にキックオフを迎える。
By サッカーキング編集部
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