U-21EURO準々決勝が5月31日に行われた [写真]=Getty Images
U-21EURO2021の決勝トーナメントが5月31日に開幕した。
ハンガリーとスロベニアによる共同開催の今大会は、本来なら今年6月に開催される予定だった。しかし、新型コロナウイルスの影響で1年延期となったEURO2020と日程がかぶるため、U-21大会はグループステージと決勝トーナメントの日程を分けて開催する変則的なフォーマットとなった。3月に行われたグループステージではベスト8が出揃い、決勝トーナメントは5月31日に準々決勝から幕を開けた。
グループA首位突破のオランダは、グループC2位通過のフランスと対戦した。23分、右CKでダヨ・ウパメカノがヘディングシュートを叩き込んでフランスが先制に成功する。しかし、オランダは51分、アブドゥ・ハルイのミドルシュートをゴール前に残っていたマイロン・ボアドゥが押し込んで同点に追いつく。さらに後半アディショナルタイム3分には、カウンターからジャスティン・クライファートの折り返しをボアドゥが合わせて決勝ゴール。オランダが2-1の劇的逆転勝利を収めて、4大会ぶりに準決勝へ駒を進めた。
グループB首位のスペインは、グループD2位のクロアチアと激突。前回王者のスペインは66分、ブライアン・ヒルの折り返しを中央のハビ・プアドが合わせて先制点を奪う。だが、後半アディショナルタイム4分、ウーゴ・ギラモンが自陣エリア内でスティペ・ビウクを倒してクロアチアにPKを献上すると、これをルカ・イヴァヌシェツに決められて試合終了間際に追いつかれた。それでも、延長戦に入って110分、カウンターからプアドが決勝ゴールを挙げて、スペインが3大会連続のベスト4入りを果たした。
グループC全勝で首位通過のデンマークとグループA2位のドイツによる対決はPK戦にもつれ込む熱戦となった。試合は69分にワヒド・ファギルの得点でデンマークが先制に成功したが、ドイツは88分にルーカス・ヌメチャが劇的な同点ゴールを奪う。延長戦ではドイツが100分にヨナタン・ブルカルトの得点で先手を取ったが、107分に痛恨のPK献上。デンマークはこのPKをビクトル・ネルソンが決めて同点に追いついた。2-2のままPK戦に突入し、先攻のデンマークは7人目までに2人が失敗。後攻のドイツは7人中6人が決め、PK戦を制して4大会連続の準決勝進出を決めた。
グループD全勝で首位突破のポルトガルは、グループB2位のイタリアと打ち合いの激闘を制した。開始6分、右CKの流れでダニー・モタが豪快なオーバーヘッドキックで先制点を奪うと、31分にも右CKからモタが追加点を挙げる。対するイタリアは45分にCKをトンマーゾ・ポベガが押し込み、1点差に縮めて折り返す。後半はポルトガルが58分にゴンサロ・ラモスのゴールで2点差に戻したが、イタリアは60分にジャンルカ・スカマッカが折り返しを流し込み、さらに89分にはパトリック・クトローネが折り返しに合わせて土壇場で同点に追いつく。延長戦に持ち込んだイタリアだったが、91分にマッテオ・ロヴァートが2枚目のイエローカードを受けて痛恨の退場。数的有利のポルトガルは109分にジョアン・フィリペ、119分にフランシスコ・コンセイソンの得点で引き離し、5-3で勝利を収めて3大会ぶりの4強入りを果たした。
■U-21EURO2021ベスト8
オランダ 2-1 フランス
スペイン 2-1(延長) クロアチア
ポルトガル 5-3(延長) イタリア
デンマーク 2-2(PK戦:5-6) ドイツ
■ベスト4の対戦カード
(6月3日開催)
オランダ vs ドイツ
スペイン vs ポルトガル
By サッカーキング編集部
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