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優勝チームや得点王、勝ち抜け予想…EURO2020の様々なオッズを紹介

2021.06.10

EURO2020が間もなく開幕する [写真]=Getty Images

 コロナ禍で1年延期されていたEURO2020が、いよいよ11日に開幕する。今大会は史上初めてヨーロッパの11都市で開催。期間中はヨーロッパ全土が熱狂と興奮で包まれることだろう。

 “欧州王者”の称号を得るのは、果たしてどの国なのか。優勝チームや得点王、さらに各グループの勝ち抜け予想など、英国の大手ブックメーカー『ウィリアム・ヒル』で発表されている様々なオッズを紹介する。

※オッズはすべて日本時間10日正午現在
[写真]=Getty Images

■優勝予想 <トップ10>

世界王者フランス

1位 フランス 5.5倍
2位 イングランド 6倍
3位 ベルギー 7倍
4位タイ ドイツ/イタリア/ポルトガル/スペイン 9倍
8位 オランダ 15倍
9位 デンマーク 29倍
10位 クロアチア 34倍

 優勝候補の本命に挙げられているのはフランス(5.5倍)だ。グループステージではドイツ、ポルトガルが同居する“死の組”に入ったが、2018年のワールドカップ王者の力は他を圧倒していると見る識者は多い。

 対抗馬はイングランド(6倍)。メイソン・マウントやフィル・フォーデンなど今季ブレイクを果たした若手が多く、グループステージの3試合、また準決勝以降も“ホーム”『ウェンブリー・スタジアム』で戦えるため、一度波に乗ったら、地の利を生かして頂点に立つ可能性は十分にある。

 イングランドとは対照的に、経験豊富な選手で固められているのがベルギー(7倍)だ。2014年のワールドカップから共闘してきた黄金世代が30歳前後を迎え、悲願のタイトル獲得に向けて「機は熟した」と言える。ケヴィン・デ・ブライネの負傷やエデン・アザールのコンディション不良など不安要素もあるが、ジョゼ・モウリーニョ氏は「何か特別なことを成し遂げられると思う」と分析している。

 上記3カ国を“第1集団”とすれば、“第2集団”を形成するのが、9倍のオッズで並ぶドイツ、イタリア、ポルトガル、スペインだ。いずれも優勝を狙える強豪だが、不安も抱えている。とはいえ、イタリアは予選で10戦全勝、直前のテストマッチも快勝し、勢いに乗っている。予選敗退という屈辱を味わったロシア・ワールドカップの雪辱を果たせるのか、要注目だ。

■得点王 <トップ10>

1位タイ ハリー・ケイン(イングランド)/ロメル・ルカク(ベルギー) 7倍
3位 キリアン・エンバペ(フランス) 10倍
4位 クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル) 15倍
5位 カリム・ベンゼマ(フランス) 17倍
6位 メンフィス・デパイ(オランダ) 19倍
7位 ロベルト・レヴァンドフスキ(ポーランド) 21倍
8位タイ アントワーヌ・グリーズマン(フランス)/チーロ・インモービレ(イタリア) 23倍
10位 セルジュ・ニャブリ(ドイツ) 26倍

 プレミアリーグで得点王とアシスト王の“ダブル”を達成したケインと、今季セリエAで24ゴールを奪ってインテルを優勝に導いたルカクが7倍で並んだ。彼らに続くのが、エンバペで10倍。そして大会連覇を狙うポルトガルのエース、C・ロナウドが15倍と4番手に控えている。注目は土壇場で代表復帰を果たしたベンゼマだろう。EUROでは、過去6試合に出場して無得点。久々の国際大会でどんな活躍を見せるのか、目が離せない。

■大会MVP <トップ5>

1位タイ ケヴィン・デ・ブライネ(ベルギー)/キリアン・エンバペ(フランス) 9倍
3位 ハリー・ケイン(イングランド) 12倍
4位 ロメル・ルカク(ベルギー) 17倍
5位タイ アントワーヌ・グリーズマン(フランス)/クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)/エンゴロ・カンテ(フランス)/フィル・フォーデン(イングランド) 21倍

 では、大会の主役を演じるのは誰か。MVPの最有力候補には、デ・ブライネとエンバペの名前が挙がっている。興味深いのは、5番手にエンゴロ・カンテの名前があることだろうか。今季のチャンピオンズリーグでは準決勝から決勝まで3試合連続でマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選出。チェルシー優勝の立役者となった。EURO2020でも、フランスの優勝を左右するキーマンであるのは間違いない。

■最優秀若手選手 <トップ5>

ガスコイン・スタイルにイメチェンしたフォーデン(中央)

1位 フィル・フォーデン(イングランド) 5倍
2位 メイソン・マウント(イングランド) 7倍
3位 カイ・ハフェルツ(ドイツ) 8倍
4位 フェラン・トーレス(スペイン) 9倍
5位 ジョアン・フェリックス(ポルトガル) 11倍

 世界各国のトッププレーヤーたちの競演を堪能するだけでなく、次世代を担うヤングスターの活躍を見るのも国際大会ならではの楽しみだろう。上位4選手は、今季のチャンピオンズリーグ決勝に勝ち進んだマンチェスター・Cとチェルシーの選手たち。A代表でも、すでに主力級の働きをしており、大会の主役となっても不思議ではない。すでに世界にその名を知らしめているが、真のスターダムにのし上がるのは果たして誰だろうか。

■各グループの勝ち抜け予想

▼グループA
イタリア 1.05倍
スイス/トルコ 1.57倍
ウェールズ 1.83倍

 本命イタリアを、スイスとトルコが追いかけるという展開が予想されている。ウェールズは初出場でベスト4進出を果たした前回大会の再現なるか。

▼グループB
ベルギー 1.05倍
デンマーク 1.22倍
ロシア 1.4倍
フィンランド 3.5倍

 現在、FIFAランキングでトップに立つベルギーの優位は揺るがない。デンマークは「優勝予想オッズ」でオランダに次ぐ9番手に位置し、台風の目となれるポテンシャルがあると評価されている。

▼グループC
オランダ 1.03倍
ウクライナ 1.3倍
オーストリア 1.36倍
北マケドニア 3.5倍

 国際大会出場は2014年のワールドカップ以来というオランダだが、グループステージは3試合とも“ホーム”で戦えることもあって、決勝トーナメント進出は堅いと見られている。一方、北マケドニアは初の国際大会出場。どんなサプライズを起こしてくれるのか要注目だ。

▼グループD
イングランド 1.02倍
クロアチア 1.33倍
チェコ 1.91倍
スコットランド 2.1倍

 今大会の優勝候補にも挙がるイングランドが本命。ロシア・ワールドカップ準優勝国であるクロアチアが対抗馬となる。評価が最も低いスコットランドだが、グループステージの3試合中2試合をホームで戦うことから、グループをかき回す可能性は十分にある。

▼グループE
スペイン 1.02倍
ポーランド 1.44倍
スウェーデン 1.5倍
スロバキア 2.5倍

 セルヒオ・ラモスの選外、コロナ陽性者の発覚など、何かと落ち着かないスペインだが、組み合わせに恵まれたこともあって、決勝トーナメント進出は堅いと見られている。注目は2番手争いで、どこの国にも突破の可能性がある。初戦の結果がその後を左右するかもしれない。

▼グループF
フランス 1.1倍
ドイツ 1.12倍
ポルトガル 1.3倍
ハンガリー 5.5倍

 今大会最激戦区のグループF。ハンガリー以外の3カ国は、いずれもオッズが1倍台であり、どの国が決勝トーナメントに勝ち進んでもおかしくないということだ。直接対決の結果はもちろん、やや力が落ちるハンガリーからしっかりと勝ち点3を獲得できるかが明暗を分けそうだ。

(記事/Footmedia

By Footmedia

「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

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