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欧州主要国でEURO最年少デビュー記録を持つ選手たち

2021.06.21

 タレント発掘の低年齢化が進んだことで、近年は国際舞台においても若手選手の活躍が目立つ。11日に開幕したEURO2020でも、将来有望なティーエイジャーたちが次々とピッチに立っている。

 イングランド代表MFジュード・ベリンガムは、13日のクロアチア戦で途中出場。2012年大会に当時18歳71日でピッチに立ったオランダ代表DFイェトロ・ウィレムスを抜き、17歳349日で新たな最年少出場記録を打ち立てた。

 しかし喜びも束の間。19日のスペイン戦では、ポーランド代表MFカツペル・コズラウスキが17歳246日でピッチに立ち、ベリンガムの記録をわずか6日で更新した。2003年10月16日生まれのコズラウスキは、同年6月29日生まれのベリンガムよりも約4カ月若い。

 また、コズラウスキと同じピッチ上にいたスペイン代表MFペドリも、18歳。2002年11月25日生まれの同選手は14日のスウェーデン戦に18歳201日で出場し、スペインのEURO最年少出場記録を更新している。

 では、その他主要国のEURO最年少デビュー記録を持つ選手は誰なのか。『UEFA.com』に掲載されている特集記事の中から8名を紹介しよう。

[写真]=Getty Images

▼ポルトガル

レナト・サンチェス
EUROデビュー:2016年大会アイスランド戦
当時年齢:18歳301日

 前回大会の初戦で、クリスティアーノ・ロナウドが保持していたポルトガルのEURO最年少出場記録を更新。母国の初優勝に大きく貢献し、優勝チームの最年少出場記録(20歳63日)も塗り替えた。年齢詐称疑惑が浮上するほど堂々としたプレーし、大会の若手最優秀選手に輝いた。

▼フランス

キングスレイ・コマン
EUROデビュー:2016年大会ルーマニア戦
当時年齢:19歳363日

 前回大会の若手最優秀選手賞でレナト・サンチェスに次ぐ2位に選ばれたのが、コマンだった。19歳で大会に参加すると、準決勝のドイツ戦を除く6試合に出場。フランス人選手による、EURO決勝での最年少出場記録(20歳27日)も塗り替えた。

▼ドイツ

ルーカス・ポドルスキ
EUROデビュー:2004年大会チェコ戦
当時年齢:19歳19日

 ドイツのEURO最年少出場選手はポドルスキ。2004年大会の開幕直前に行われた親善試合でA代表デビューを果たすと、本大会のメンバーにも選出され、グループステージ最終節のチェコ戦に19歳19日で出場した。EUROは通算4大会に出場。これはローター・マテウス氏やバスティアン・シュバインシュタイガー氏と並ぶドイツの最多タイ記録となる。

▼クロアチア

イヴァン・ラキティッチ
EUROデビュー:2008年大会ドイツ戦
当時年齢:20歳94日

 2007年9月のEURO予選でA代表デビューを果たすと、本大会でもメンバー入りを果たし、グループステージ第2節のドイツ戦でスタメンに大抜擢。逆転ゴールにつながるシュートを放つなどして、チームの勝利に貢献した。昨年9月に代表引退を発表するまで、EUROでは10試合に出場して1ゴールを記録している。

▼チェコ

トマーシュ・ロシツキー
EUROデビュー:2000年大会オランダ戦
当時年齢:19歳251日

 チェコのEURO最年少デビュー記録を持つのは、「リトル・モーツァルト」の愛称で親しまれたロシツキー。2000年2月のアイルランド戦で19歳にしてA代表デビューを飾ると、同年のEURO初戦でピッチに立った。ちなみに、チェコのEURO最年長出場記録保持者もロシツキーで、2016年の前回大会に35歳で出場した。

▼スロバキア

ミラン・シュクリニアル
EUROデビュー:2016年大会イングランド戦
当時年齢:21歳130日

 前回大会開幕直前の親善試合、ジョージア戦でA代表デビュー。そのままチーム最年少でEURO2016に参加し、グループステージ第3節のイングランド戦でEURO初出場を果たした。今大会は最終ラインのリーダーとして君臨。初戦のポーランド戦では見事な決勝ゴールを叩き込んだ。

▼トルコ

エムレ・モル
EUROデビュー:2016年大会クロアチア戦
当時年齢:18歳324日

 U-19までは出生地であるデンマークの代表としてプレーしていたが、2016年に父親の母国であるトルコ代表に変更。すぐにA代表に招集され、EURO2016の初戦でピッチに立った。鮮烈なデビューを果たしたが、その後は度重なるケガに見舞われ、伸び悩み気味。今大会のメンバーからも外れている。

▼デンマーク

ミカエル・ラウドルップ
EUROデビュー:1984年大会フランス戦
当時年齢:19歳363日

 デンマークのEURO最年少出場記録保持者は、かつてヴィッセル神戸でもプレーしたラウドルップだ。18歳の誕生日にA代表デビューを果たし、19歳でEUROデビューを果たした。だが、監督の不仲から1990年に代表を一時退き、代替出場から優勝を果たしたEURO1992には参加していない。

▼今大会、各国のEURO最年少出場記録を樹立した選手たち
・ポーランド カツペル・コズラウスキ(19日スペイン戦/17歳246日)
・イングランド ジュード・ベリンガム(13日クロアチア戦/17歳349日)
・スペイン ペドリ(14日スウェーデン戦/18歳201日)
・ウクライナ イリア・ザバルニー(13日オランダ戦/18歳285日)
・スコットランド ビリー・ギルモア(18日イングランド戦/20歳7日)
・ウェールズ イーサン・アンパドゥ(12日スイス戦/20歳271日)
・北マケドニア エリフ・エルマス(13日オーストリア戦/21歳262日)
・フィンランド マルクス・フォルス(12日デンマーク戦/21歳359日)

(記事/Footmedia

By Footmedia

「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

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