ウクライナがスウェーデンを破り初のベスト8進出 [写真]=Getty Images
EURO2020決勝トーナメント1回戦が29日に行われ、スウェーデン代表とウクライナ代表が対戦した。
スウェーデンはグループEでスペインを抑えて首位突破。4大会ぶりに決勝トーナメントに駒を進め、母国開催の1992年以来となるベスト4入りを目指す。一方のウクライナはグループCで3位に終わったが、各組3位チームの成績上位4番手のギリギリで史上初の決勝トーナメント進出を決めた。
試合はウクライナが先手を取った。27分、アンドリー・ヤルモレンコがペナルティエリア右からクロスを送ると、ボールはファーサイドに流れてフリーのオレクサンドル・ジンチェンコが左足一閃。強烈なシュートはGKロビン・オルセンの手を弾いてゴールネットを揺らした。

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だが、スウェーデンも前半のうちに試合を振り出しに戻す。43分、エミル・フォルスベリがエリア前左でパスを受けると、そのまま左足を振り抜く。シュートはゴール前のDFに当たってコースが変わり、ゴール左隅に突き刺さった。フォルスベリは3試合連続ゴールで今大会4点目となった。前半は1-1で折り返す。

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後半に入って55分、ウクライナはヤルモレンコがエリア右に侵入して落とすと、セルギー・シドルチュクがダイレクトシュート打ったが、惜しくも右ポストに弾かれた。スウェーデンは、フォルスベリが56分にエリア左から右足シュート、69分にもエリア前左からミドルシュートを放ったが、どちらも枠に嫌われて得点につながらなかった。
その後もお互いに2点目が遠く、このまま90分が終了して今大会4試合目の延長戦に入った。スウェーデンは98分、マルクス・ダニエルソンがセカンドボールを対処した際に、足裏がアルテム・ベセディンの左ひざに入ってしまい、VAR検証の結果、レッドカードで一発退場となった。延長戦から出場したベセディンはそのまま負傷交代を余儀なくされた。
試合はこのままPK戦突入かと思われた終了間際に再び動いた。延長後半アディショナルタイム1分、ジンチェンコが左サイドからクロスを上げると、中央のアルテム・ドフビクがヘディングシュートを叩き込んで、値千金の勝ち越しゴールを決めた。

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試合はこのまま終了し、ウクライナが劇的勝利で史上初の準々決勝進出を果たした。敗れたスウェーデンは4大会ぶりのベスト8を逃した。
ウクライナは7月3日に行われる準々決勝でイングランド代表と対戦する。
【スコア】
スウェーデン代表 1-2(延長) ウクライナ代表
【得点者】
0-1 27分 オレクサンドル・ジンチェンコ(ウクライナ)
1-1 43分 エミル・フォルスベリ(スウェーデン)
1-2 120+1分 アルテム・ドフビク(ウクライナ)
By サッカーキング編集部
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