FAが、EURO2020決勝での一部サポーターによる問題行為について言及 [写真]=Getty Images
イングランドサッカー協会(FA)は20日、EURO2020決勝での一部サポーターによる問題行為について公式サイトで声明を発表した。
11日に行われたEURO2020決勝では、イタリア代表とイングランド代表が激突した。決勝戦がイギリス・ロンドンの『ウェンブリー・スタジアム』で開催されるとあって、イングランド代表としては何としても優勝を飾りたかったはずだが、結果はPK戦の末に敗北。悲願のEURO初優勝を逃した。
55年ぶりのメジャータイトル獲得への期待が膨らんでいたなかで、決勝直前にはチケットを持たない一部のサポーターが警察や警備員の制止を強行突破してスタジアムに乱入。また、試合前の国歌斉唱中のブーイングや、試合中のサポーターのピッチ乱入など、数々の問題行為が発生していた。欧州サッカー連盟(UEFA)は、イングランド代表の一部サポーターによるピッチ侵入や物の投げつけ、イタリア国歌斉唱中の妨害行為と発煙筒の使用が規則違反に当たるとして懲戒手続きに踏み切り、UEFA規律倫理懲戒委員会(CEDB)によって処分が決定されることに。さらに、それらとは別に「スタジアムの内外で発生したサポーターによる事象」についても調査がされることになった。なお、7日に行われたEURO2020準決勝のデンマーク代表戦でも、一部サポーターによるレーザーポインターの使用や、国歌斉唱中のブーイングが問題視されていた。
これらの問題行為を受け、FAは独立した調査団がすべての関係者に話を聞きつつ諸問題の事実確認と状況報告を行うことを発表。調査団には、外部の専門家も参加する予定だという。また、FAは以下のように声明を発表している。
「調査を行ううえで重要な点は、教訓から学び、あのような不名誉なシーンを二度と繰り返さないようにすることです。私たちは、関係当局が問題を起こした人物を特定し、その責任を追及するために、引き続き関係当局に協力していきます」
By サッカーキング編集部
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