シモン・ケアーらにUEFA会長賞 [写真]=Getty Images
欧州サッカー連盟(UEFA)は24日、EURO2020でデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセン(インテル)の命を救ったヒーローに2021年度のUEFA会長賞を授与すると発表した。
エリクセンは、6月12日に行われたEURO2020・グループB第1節フィンランド戦の43分に突然意識を失って倒れ込み、ピッチ上で心臓マッサージなどの救命処置を受けて病院に搬送されていた。この際に活躍したメディカルスタッフ、およびデンマーク代表のDFシモン・ケアー(ミラン)に対し、会長賞が贈られる。
デンマーク代表の主将を務めるケアーはアクシデントが発生した際、真っ先にエリクセンの下へ駆けつけると、エリクセンの舌を動かして気道を確保。また、救命処置の様子をカメラや観客から隠す“壁”を作るようチームメイトに指示を出した。さらに、同選手のパートナーのメンタルケアをGKカスパー・シュマイケル(レスター)とともに行なっていた。UEFAによると、この際に発揮したリーダーシップが評価されたという。
UEFAのアレクサンダー・チェフェリン会長は、受賞者を「EURO2020の真のヒーロー」と表現。「彼らにUEFA会長賞を授与することは、私にとって大変光栄なことです。今年の会長賞は、サッカーの枠を超えたものとなりました。それは、人生がいかに貴重であるかということを思い出させるものでした」と語り、受賞者への感謝を述べた。また、「回復を続けるクリスティアン・エリクセン選手とそのご家族に、心からのエールを送りたいと思います」とも語っている。
順調な回復を見せているエリクセンもUEFAの公式サイトにコメントを寄せ、「6月12日に『パルケン』で僕を助けてくれた医療チームに感謝します。素晴らしい仕事をしてくれて、僕の命を救ってくれました。また、僕の友人であるキャプテンのシモンとデンマークチームのチームメイトにも、6月12日とその後のサポートに感謝しています。これはとても意味のあることで、僕たちに力と支えを与えてくれました。ありがとう」と、今回の受賞者に感謝を示している。
By サッカーキング編集部
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