鮮烈なデビューを飾ったスペイン代表のヤマル [写真]=Getty Images
EURO2024予選・グループA第5節が8日に行われ、ジョージア代表とスペイン代表が対戦。スペイン代表が7-1と大勝を飾った。
2試合未消化ながら、首位に立つスコットランド代表との勝ち点差が「9」に開いていたスペイン代表。落とすこのできないジョージア代表戦では、弱冠16歳のFWラミン・ヤマルがベンチ入りを果たした。
ヤマルは、モロッコ人の父と赤道ギニア出身の母の下に生まれ、スペイン・カタルーニャ州の東部にあるマタローで育った。アンダー世代からスペイン代表を選択していたヤマルだったが、ルーツのあるモロッコ代表も“神童”を確保するべく、王立モロッコサッカー連盟(FRMF)が招集の可能性を探っていた。
だが、今月1日に発表されたスペイン代表メンバーにはヤマルの名前があった。同国史上最年少となる代表入りを果たし、ヤマルは晴れて“ラ・ロハ”の一員に。そして、ベンチ入りしたジョージア代表戦では44分に負傷交代したMFダニ・オルモとの交代で途中投入され、ヤマルは「16歳57日」でA代表デビューを飾ることになり、MFガビが持つスペイン代表の最年少出場記録を大幅に更新した。
さらに、74分には左サイド深くからFWニコ・ウィリアムズがマイナスのパスを送ると、ヤマルが左足のコントロールショットを沈めて代表初ゴールをマーク。スペイン代表の最年少出場記録だけでなく、最年少得点記録をも塗り替えた。
9日、欧州サッカー連盟(UEFA)公式サイト『UEFA.com』には、試合後のヤマルのコメントが掲載されている。ヤマルは初ゴールについて「すべてニコ(・ウィリアムズ)のお膳立てのおかげ」とアシストに感謝しつつ、次のように喜びを表している。
「スタートからとても快適だったんだ。前半終盤から出場して、最後までずっとプレーできた。居心地が良かったし、すべてに満足しているよ」
「GKと一対一になる状況を作ってくれたのはニコさ。僕は自分の身体と魂のままにボールを蹴り込むだけで良かった。本当にそれだけだったんだ!」
次節は13日の開催予定となっており、スペイン代表はホームでキプロス代表と対戦する。
By サッカーキング編集部
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