システム変更が奏功し、2連勝を飾ったクーマン監督 [写真]=Getty Images
オランダ代表を率いるロナルド・クーマン監督が、10日に行われたEURO2024予選・グループB第6節アイルランド戦を振り返った。同日、オランダサッカー協会公式サイトが伝えている。
昨年11月のカタールW杯以降全4試合で1勝3敗と苦境に陥ったが、7日に行われた第5節ギリシャ戦には勝利したオランダ代表。今節は試合開始早々に先制点を献上したものの、FWコーディ・ガクポとFWヴァウト・ヴェグホルストのゴールで逆転に成功する。このまま2-1で逃げ切り、クーマン現政権下では初の2連勝となった。
前節は『4バック』から『5バック』に舵を切ったことで勝利した一方で、今節はその『5バック』を対策されたオランダ代表。それでも、途中から『4バック』という“生き返りの術”を授けたクーマン監督は「あのようなミスは、厳しくするものだとわかっている。彼らにビッグチャンスを与え、そこからコーナーキックが生まれ、最終的にはPKになってしまった」と試合序盤の出来を反省。続けて「後半はもっと落ち着いてプレーし、数的優位な状況を多く作り出せていた。アイルランドは(1枚余っている相手選手を)探し回ざるを得なくなり、最初と同じようなプレッシャーをかけることができなくなった。あとは我々が主役となって、素晴らしいゴールを決めたんだ」と試合内容を振り返った。
また、グループ最大の“ライバル”でもあるフランス代表との大一番を前に、2位に浮上したクーマン監督は「システムを併用させていく必要がある。我々ならうまく使い分けることができるはずだ。私の仕事はシステムを変える瞬間を選ぶことで、結果論にはなるけど、後半を見れば良い判断だった」と強調。さらに「もっと楽な立場になるには、フランス戦でも勝点を取らなければならない。その後のギリシャ戦もね。すべては自分たちの手の中。今週は自信になったが、うまくいかなかったことにも目を向ける必要がある。ただ、最後までやり遂げたことは、間違いなく称賛に値するよ」と掴んだ手応えをこの先の戦いで生かしたいと明かしている。
2試合連続でシステム変更が奏功した“オレンジ軍団”の次戦は、来月13日に第7節でフランス代表と対戦する。
By サッカーキング編集部
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