決勝点を決めたガビ [写真]=UEFA via Getty Images
EURO2024予選・グループA第8節が15日に行われ、スペイン代表とノルウェー代表が対戦した。
前節スコットランド代表との“首位決戦”を2-0で制したスペイン代表は、2連勝を賭けて敵地で3位のノルウェー代表と相見える。ノルウェー代表は消化試合数が首位スコットランド代表、2位スペイン代表よりも1試合多いため、この試合で敗れるとEURO本大会ストレートインの可能性が消滅。6大会ぶり2度目の出場を決めるために、引き分けでも可能性は繋がるものの、是が非でも白星が欲しい大一番だ。
スペイン代表を率いるルイス・デ・ラ・フエンテ監督は、スコットランド代表戦からスターティングメンバー3名を変更。同試合はベンチスタートだったフラン・ガルシア、ファビアン・ルイス、アンス・ファティが先発に名を連ね、アルバロ・モラタやガビらの主力もスタメン入りを果たした。一方、ノルウェー代表はアーリング・ハーランドとマルティン・ウーデゴーアの“両エース”が揃って先発入りを飾っている。
試合は立ち上がりからスペイン代表がボールを握って押し込む時間帯が続くと、20分には試合を動かすことに成功。敵陣右サイド内側のスペースでロドリからの浮き球パスを受けたダニエル・カルバハルが早いタイミングでボックス内にクロスボールを送ると、これが相手のクリアミスを誘う。最後は抜け出したモラタが無人のゴールに押し込み、スペイン代表が先手を取った。しかし、オンフィールドレビュー(OFR)にて、カルバハルがクロスボールを上げた時点でモラタがオフサイドポジションにいたため、このゴールは取り消しとなることが決定。スペイン代表は先制のチャンスを逃した。
その後は両チーム決定的なシーンを作ることはできなかったが、28分にはカルバハルがペナルティエリア手前から強烈なボレーシュートを放つ。ここは枠の外へ。42分にはボックス内でこぼれ球に反応したノルウェー代表のハーランドが左足で狙ったが、ここはアイメリク・ラポルテにブロックされた。前半はこのままスコアレスで終了している。
後半に入ると均衡が破れる。49分、スペイン代表は左サイドを駆け上がったF・ガルシアがクロスボールを送ると、中央へ飛び込んだガビへは合わなかったものの、ファーサイドでフェラン・トーレスがこのボールを回収。右足での強烈なシュートはモラタに当たってしまったが、こぼれ球を拾ったミケル・オヤルサバルが右足フィニッシュ。さらにこぼれ球を拾ったガビが左足を振り抜き、狙い澄ました一撃をゴール右下隅に沈めた。スペイン代表が先手を取っている。
負けると本大会ストレートインの可能性が消滅するノルウェー代表はここから前に出るシーンを増やす。65分にはペナルティエリア左で強引にシュートコースを作ったアントニオ・ヌサが左足を振ったものの、ここはGKウナイ・シモンの正面へ。84分には左サイドに流れたアレクサンダー・セルロートからの折り返しをハーランドが合わせたが、ボックス中央からダイレクトで放ったシュートはGKシモンにキャッチされた。
試合はこのままタイムアップ。この結果、グループAはスコットランド代表とスペイン代表の2位以内が確定し、本大会行きの切符はこの2チームが掴み取ることとなった。敗れたノルウェー代表はグループAを3位以下で終えることが決定。予選プレーオフで3つ残されている出場権の獲得を目指す。
次節、スペイン代表は11月16日に敵地でキプロス代表と対戦する。一方、ノルウェー代表は次節にEURO2024予選の試合が割り当てられておらず、16日にはフェロー諸島との国際親善試合を戦う。
【スコア】
ノルウェー代表 0-1 スペイン代表
By サッカーキング編集部
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