イングランド代表のヘンダーソン [写真]=Getty Images
イングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソン(アル・イテファク/サウジアラビア)が、サポーターからのブーイングについて言及した。15日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
イングランド代表は13日に行われた国際親善試合でオーストラリア代表と対戦し、1-0で勝利を収めた。キャプテンマークを巻いて先発出場したヘンダーソンは62分に途中交代となったが、その際にスタンドからブーイングが浴びせられたことが話題となっている。
今夏にリヴァプールを離れ、アル・イテファクに移籍したヘンダーソン。しかし、LGBTQ+の支持をしていた同選手が、同性愛が違法となっているサウジアラビアに移籍した際には多くの団体から反発が起こり、その後イギリスメディア『アスレティック』で移籍を決断した理由を説明する事態となったが、依然として同選手の移籍に反感が示されることとなった。
ブーイングを受けたヘンダーソンは試合後、「誰もが自分の意見を持っている。僕はイングランドのためにプレーするのが大好きだし、何年もそうしてきた。今でもできる限り長くイングランドのためにプレーしたいし、チームのため、母国のためにすべてを捧げたいと思っている」と心境を明かした。
「今夜チームを率いることができたのは、僕と家族にとってとても大きな意味がある。特別な夜になったし、最も重要な勝利も手にすることができた。自分たちのファンから、ブーイングが起きたら、それはいいことではない」
「でも、聞いてほしい。人にはそれぞれの意見がある。街で誰かに会う時はいつもポジティブなことやいいことを言われている。僕が誰であるか、そしてこのチームと母国のために何をするかは変わらない。毎回間違いなく、すべてを捧げる」
また、なぜブーイングが起きたのか理解しているのかと聞かれたヘンダーソンは「いや、本当はわからない。わかりますか?」と返答。これにサウジアラビアに移籍したことが原因かもしれないと伝えられた同選手は次のように語った。
「そうだね。だから、もし他の国でプレーしているからブーイングしたいのであれば、それはそれで構わない。先ほど言ったように、サウジアラビアでプレーすることについてはそれぞれの意見があるだろうからね。その理由については以前に話もした。人々が僕たちを信じるかは、彼ら次第だ」
「でも、イングランド代表としてここにいる時は何も変わらない。僕は全力を尽くす。もちろん残念だけど、ここでやることは変わらない。プレーし続け、戦い続け、チームが成功するように助けていきたい」
By サッカーキング編集部
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