スペイン代表に初選出されたGKアレックス・レミロ(レアル・ソシエダ)と、MFロドリゴ・リケルメ(アトレティコ・マドリード)が胸中を明かした。13日、スペイン紙『エル・デスマルケ』が伝えている。
EURO予選2試合を残した段階で、8大会連続12度目の本大会出場を決めたスペイン代表。来年6月のEURO2024に向けたチーム作りにおいて、さらなる“競争”を求めた11月シリーズでルイス・デ・ラ・フエンテ監督は4選手を初招集。ラ・リーガ首位のジローナに所属するMFアレイクス・ガルシアは自身はもとより、クラブにとっても初の“ラ・ロハ戦士”に。その他、レアル・ソシエダに所属するGKアレックス・レミロ、レヴァークーゼンに所属するDFアレハンドロ・グリマルド、アトレティコ・マドリードに所属するMFロドリゴ・リケルメが代表入りを果たしている。
[写真]=Getty Images
■アレックス・レミロ
1995年3月24日生まれのレミロは現在28歳。アスレティック・ビルバオのカンテラ出身ではあるものの、同世代のGKケパ・アリサバラガの存在と、後にアスレティック・ビルバオとスペイン代表の正守護神にまで上り詰めるGKウナイ・シモンの台頭により、トップチームでの出場機会は得られなかった。それでも、2019年夏から在籍するレアル・ソシエダでは徐々に頭角を現すと、2020-21シーズンにはラ・リーガ全38試合に出場するなど定位置を確保。セービング能力はさることながら、足元の技術にも長けている現代型GKは最後尾からチームを支え、昨シーズンは10年ぶりとなるチャンピオンズリーグ出場権獲得に大きく貢献していた。
奇しくも、デ・ラ・フエンテ体制下では常連となっていたケパの負傷とタイミングが重なる形で、初招集を受けたレミロ。U・シモンとも再びポジションを争うことになる同選手は「チームの勝利のために、自身の役割を果たすことが重要。良いプレーをし、調和を保つことが大切なんだ」としつつ、「僕が大事にしていることは、チームが最高の状態になるように貢献すること。その上で、デビューする瞬間が訪れたら、それを楽しみ、味わいたい」と語っている。
■ロドリゴ・リケルメ
2000年4月2日生まれのリケルメは現在23歳。アトレティコ・マドリードのカンテラーノは“ロロ”の愛称で親しまれおり、“ロヒ・ブランコス”における新時代の象徴と称される天才ドリブラーだ。日の目を浴びるようになったのは、昨シーズンのジローナでの活躍。ボーンマスとミランデスに次いでレンタル移籍3年目となったロロは、公式戦35試合に出場し5得点4アシストを記録するなど、ジローナ躍進の前触れを担う存在に。最終的に、今夏の移籍市場でアトレティコ・マドリードに復帰するわけだが、マンチェスター・シティなども関心を示していることが報じられていた。
世代別代表の経験はあるものの、フル代表は初めてとなるロロは「ここに来ることができて、夢を叶えることができて、とても幸せ。もっとたくさん、呼ばれるように、自分のベストを尽くすよ」と代表定着に意欲を示している。
レミロやロロを筆頭に4選手を初招集したスペイン代表は、15日に敵地でキプロス代表と18日に本拠地でジョージア代表と対戦する。
By サッカーキング編集部
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