決勝点をマークしたC・ロナウド [写真]=Getty Images
EURO2024予選・グループJ第9節が16日に行われ、リヒテンシュタイン代表とポルトガル代表が対戦した。
先月16日に行われたボスニア・ヘルツェゴビナ戦に勝利したことで、EURO予選2試合を残しての本大会出場を決めたポルトガル。ここまで8戦全勝を記録し、圧倒的な強さを見せつけているなか、絶対的なエースであるクリスティアーノ・ロナウドやベルナルド・シルヴァなどの主力選手を起用し、敵地で勝ち点「3」を狙う。
序盤から、首位のポルトガルが試合を優勢に進めるなか、13分に最初の決定機が訪れる。ペナルティエリア右角でFKを獲得すると、C・ロナウドが右足で直接ゴールを狙う。強烈なシュートは相手DFにクリアされるが、セカンドボールを拾ったポルトガルがパスを繋ぎながら左に展開し、やや距離のある位置からルベン・ネヴェスがミドルシュートを放つ。しかし、ボールは軌道を変化させながら枠を捉えたものの、GKのファインセーブによって弾かれてしまった。
攻勢を強めるポルトガルは、30分にB・シルヴァが右サイドを突破。中央にパスを出し、再び右サイド深くでボールを受けると、外側をオーバーラップしてきたジョアン・カンセロにスルーパスを送る。そのままダイレクトで優しく蹴り込んだクロスを、ゴール前で完全にフリーとなっていたゴンサロ・ラモスがヘディングで合わせるが、シュートはゴールマウスの右へと外れてしまう。
前半アディショナルタイムには、細かいパスワークで右サイドを攻略し、ボックス右角からブルーノ・フェルナンデスが送ったクロスに、C・ロナウドが豪快なオーバーヘッドで合わせるがボールは枠の外に。その直後にも2度、C・ロナウドがシュートを放ったものの、いずれもGKに防がれた。
シュート本数で圧倒しながら得点を奪えなかったポルトガルだが、後半開始早々にゲームが動く。47分に最終ラインからのビルドアップで、リヒテンシュタインのプレスを打開。ジョアン・フェリックスのフリックを受けたディオゴ・ジョッタが、ドリブルで左サイドを持ち運ぶと、アウトサイドでDFの背後へと流したスルーパスにC・ロナウドが抜け出し、左足でネットを揺らしてポルトガルが先制に成功した。
すると、57分にも細かいパスワークでリヒテンシュタインを翻弄し、右サイドのハーフライン付近からアントニオ・シウヴァが浮き球のスルーパスを供給。裏へと抜けたカンセロが、同サイド深くで落ち着いてGKをかわし、ボックス内に侵入して左足を振り抜き、貴重な追加点を奪った。
一方のリヒテンシュタインは、自陣でポルトガルのバックパスをカットし、カウンターを仕掛けると、スルーパスに反応したデニス・サラノヴィッチが、DFラインの背後の広大なスペースに駆け上がる。しかし、ポルトガルのGKジョゼ・サとの1vs1を決めきれず、シュートは弾かれ得点には至らない。
82分には、ポルトガルが左サイドでFKを獲得。ヴィトール・フェレイラが鋭く速いクロスをニアサイドに送り、G・ラモスがヘディングで逸らすと、シュートはGKに弾かれるが、跳ね返りを再びG・ラモスが押し込みゴールイン。だが、VARの介入により判定はオフサイドとなったため、得点は取り消された。
結局、試合はそのまま2-0で終了し、勝利したポルトガルがグループリーグ9連勝を達成した。次節は19日の開催予定となっており、リヒテンシュタインはホームでルクセンブルクと、ポルトガルはホームでアイスランドと対戦する。
【スコア】
リヒテンシュタイン代表 0-2 ポルトガル代表
【得点者】
0-1 47分 クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表)
0-2 57分 ジョアン・カンセロ(ポルトガル代表)
By サッカーキング編集部
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