エル・クラシコの前半ATに負傷したフレンキー・デ・ヨング [写真]=Getty Images
バルセロナは22日、同クラブに所属するオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングのメディカルレポートを伝えた。
F・デ・ヨングに関しては、現地時間21日に行われたラ・リーガ第32節、レアル・マドリードとのエル・クラシコに先発出場していたものの、前半アディショナルタイムにアクシデントが発生。自陣中央のあたりでレアル・マドリードのウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデのボールタッチが大きくなったシーンで、F・デ・ヨングがルーズになったボールを奪おうとしたところ、バルベルデのシュートによって足を後方へ持っていかれるような形となってしまい、右足首を痛めていたことが確認されていた。ピッチに倒れ込んだF・デ・ヨングはプレー続行が不可能となり、担架に乗せられてピッチの外へ。スペイン代表MFペドリと交代していた。
試合から一夜が明け、バルセロナはF・デ・ヨングの負傷状況を報告。メディカルレポートによると、22日に行われた検査の結果、右足首のねん挫と診断されたという。クラブは回復状況次第で復帰の時期が決まるとのみ明かしているが、現地メディア『ムンド・デポルティーボ』によると、今シーズン中の復帰は難しい模様だ。
今シーズン、F・デ・ヨングはここまで公式戦30試合のピッチに立って2ゴールを記録。インテリオールの位置で中心選手として活躍しているが、一方で右足首の負傷に悩まされるシーズンともなっている。昨年9月23日に行われたラ・リーガ第6節セルタ戦(○3-2)の前半途中に右足首を負傷して、途中交代を強いられると、以降はおよそ2カ月間ピッチから遠ざかる。11月24日に開催された第14節ラージョ・バジェカーノ戦で公式戦のピッチに戻ってきたものの、今度は今年3月3日に行われた第27節アスレティック・ビルバオ戦(0-0)で再び右足首を痛め、前半途中にピッチを後にしていた。今月11日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・準々決勝ファーストレグのパリ・サンジェルマン(PSG)戦で復帰していたが、公式戦わずか3試合に出場したのみで、無念の再離脱となってしまった。
なお、F・デ・ヨングはオランダ代表でも欠かせない主力に君臨しており、今夏にはEURO2024が控えている。負傷の様子から判断すると、同大会の出場も危ぶまれるかと思われたが、前述の『ムンド・デポルティーボ』によると、大会が開幕する今年6月までには戦線復帰を果たせる可能性が高いとのこと。前提として回復状況次第ではあるものの、オランダ代表を率いるロナルド・クーマン監督はホッとしたに違いない。
バルセロナは今季公式戦3度目のエル・クラシコにおいて、後半アディショナルタイムにイングランド代表MFジュード・ベリンガムに劇的逆転ゴールを許し、2-3と敗北。今季のエル・クラシコで3連敗を喫しただけでなく、現実的にラ・リーガ2連覇への道が閉ざされる形となった。CLでもPSGに2戦合計4-6で敗れ、敗退が決まっていたため、残るコンペティションはラ・リーガのみ。今季の残り6試合は、F・デ・ヨング不在で戦うこととなりそうだ。
By サッカーキング編集部
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