大きな注目を集めるフランスの政治情勢について言及したエンバペ [写真]=Getty Images
UEFA EURO 2024初戦のオーストリア代表戦を17日に控えるなか、フランス代表FWキリアン・エンバペ(レアル・マドリード/スペイン)が母国の政治情勢について言及した。17日、フランス紙『レキップ』が伝えている。
エンバペは16日、グループD・第1節のオーストリア代表戦を前日に控え、記者会見に出席した。その席では、EURO初戦のオーストリア代表戦に関する質問以外に、現在のフランスの政治問題に言及する動きがあった模様だ。
今月6日から9日にかけて行われた欧州議会選挙では、フランスの極右政党である国民連合がエマニュエル・マクロン現大統領の与党連合に圧勝。マクロン大統領は、議会下院にあたる国民議会を解散して選挙を行う決断を下した。今月30日および7月7日には投票が行われる予定で、フランスの政治情勢は大きな注目を集めている。
エンバペは母国の政治が激動の最中にある点について「物事を整理し、優先順位を確認する方法を知らなければ」とコメント。「前例のない状況にあるし、僕たちは世界から切り離されてはいけない」と、国民に対して政治への関心を高めるよう呼びかけた。
「僕はフランス国民全員、そして特に若い世代に訴えたいと思う。僕たちは、過激な主義の政党が権力の門の前まで来ていることを理解すべきだ」
「僕の声ができるだけ多くの人に届くことを願っているよ。僕たちは寛容、敬意、多様性の価値観を認識する必要がある。すべての声が重要だ。僕たちが正しい選択をし、投票日の7月7日にもこのシャツ(フランス代表のユニフォーム)を着ることを誇りに思えることを願っている」
フランス代表では、エンバペ以外にFWマルクス・テュラム(インテル/イタリア)も母国の政治情勢についてコメントしている。
By サッカーキング編集部
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