フランスが1点差の接戦制しEURO白星発進! [写真]=Getty Images
EURO2024・グループD第1節が17日に行われ、オーストリア代表とフランス代表が対戦した。
イングランド代表と並び優勝候補の筆頭と目されているフランスがEURO202の初戦に臨む。就任13年目のディディエ・デシャン監督率いるチームは直近のFIFAワールドカップで2大会連続決勝進出を果たすなど、国際舞台で安定した強さを発揮しており、今大会の予選でも7勝1分無敗という圧巻の成績を収めた。キリアン・エンバペ、アントワーヌ・グリーズマンら豪華なスカッドを擁し狙うのは、2000年大会以来24年ぶりの欧州制覇だ。
対するオーストリア代表は3大会連続4度目のEURO出場。予選グループFでは6勝1分1敗という成績を収め、ベルギー代表に次ぐ2位で本大会行きを決めている。ラルフ・ラングニック監督率いるチームは、マルセル・サビツァーやコンラッド・ライマー、マルコ・アルナウトヴィッチらを擁し、前回大会に続くグループステージ突破を目指す。
序盤からスピード感あふれる攻撃を展開するフランスに対し、オーストリアもハイラインを敷いて積極的なプレスを敢行。球際の激しい攻防が目立つ展開となる。8分、テオ・エルナンデスがプレスを掻い潜ると、アドリアン・ラビオを経由し、左サイドのスペースへ展開。走り込んだエンバペがフィニッシュに持ち込んだが、ニアサイドを狙ったシュートはGKパトリック・ペンツの好セーブに阻まれた。
シュートチャンスこそないものの、各局面で強度の高さを見せ、タレント力で勝るフランスとほぼ互角に渡り合うオーストリア。セカンドボールをしぶとく回収し、20分過ぎにかけては相手ゴールに迫るシーンも作る。36分、カウンターの流れで左に開いたミヒャエル・グレゴリッチュが中央へ鋭いクロスを供給。サビツァーが落としたボールにクリストフ・バウムガルトナーが詰めたが、至近距離からのシュートは惜しくもGKマイク・メニャンにブロックされた。
ピンチを凌いだフランスは38分、エンバペが右から仕掛けて中央へ低いクロスを送ると、これがマクシミリアン・ウーバーに当たってゴールへ。オウンゴールで先制に成功した。前半はこのままフランスの1点リードで折り返す。
後半の立ち上がりも拮抗した展開が続くなか、55分にはフランスに追加点の大チャンスが到来する。自陣左サイドからオーストリアのDFラインの背後へボールが出ると、これに走り込んだのはエンバペ。最後はGKペンツと1対1になるも、右足から放たれたシュートは枠の右へ外れた。一方のオーストリアは60分にかけて3枚替えを敢行。アルナウトヴィッチらを投入し、同点ゴールを狙いにいく。
両チームのボール保持率はほぼ五分五分に。フランスはT・エルナンデスの折り返しに走り込んだグリーズマンや、ボックス内に抜け出したマルクス・テュラムにチャンスが訪れるも決め切ることができず。迎えた79分、オーストリアは敵陣バイタルエリアでのボール奪取を起点に、ボックス内へ走り込むバウムガルトナーにスルーパスが供給されたが、タイミング良く距離を詰めたGKメニャンが素晴らしい対応を見せ、得点を与えない。
終盤にはセットプレーで相手選手と競り合ったエンバペが鼻を強打し出血。90分にオリヴィエ・ジルーとの交代を余儀なくされた。その後は9分間のアディショナルタイムでもゴールは生まれず、試合はこのまま0-1で終了。接戦を制したフランスが白星発進を飾っている。次節は21日に行われ、オーストリアはポーランド代表と、フランスはオランダ代表と対戦する。
【得点者】
0-1 38分 マクシミリアン・ウーバー(オウンゴール/フランス)
【スターティングメンバー】
オーストリア代表(4-2-3-1)
GK:ペンツ
DF:ポッシュ、ダンソ、ウーバー(59分 トラウナー)、ムウェネ(88分 プラス)
MF:サイヴァルト、グリリッチュ(60分 ヴィマー)、ライマー(90+1分 シュミット)、サビツァー、バウムガルトナー
FW:グレゴリッチュ(59分 アルナウトヴィッチ)
フランス代表(4-2-3-1)
GK:メニャン
DF:クンデ、サリバ、ウパメカノ、T・エルナンデス
MF:カンテ、ラビオ(71分 カマヴィンガ)、デンベレ(71分 コロ・ムアニ)、グリーズマン(90分 フォファナ)、テュラム
FW:エンバペ(90分 ジルー)
By サッカーキング編集部
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